2020年3月24日:牡羊座の新月リーディング by 天音絢文
2020年3月24日18時28分 新月ホロスコープ (東京)
3月24日(新月)〜4月8日(満月)までの星模様
新たな時代の足音のなかで、新たな春が始まる
3月24日18:28、12サイン最初の牡羊座で新月が起きます。
それも今回の新月は、
占星術で一年間の始まりを表す『春分(牡羊座0度)』の4日後。
新たな一年が始まり、その数日後に起きる今回の新月は、
一年の始まりの本格的なベルが鳴るようなタイミングです。
桜花咲く季節のなかで、新鮮な心境で、
新たな一歩を踏み出していくときとなるでしょう。
振り返ると、
水星の逆行から順行への切り替えと重なった
魚座の満月から、今回の新月までの二週間は、
大きな時代の節目と関連する
山羊座の木星・土星・冥王星の集合の上を火星が通過し、
太陽がセクスタイルの位置を通過していきました。
この二週間は、
水星逆行の約三週間に水面下でくすぶっていたことが、
一気に噴き出したり、
温めていたイメージの実現へと
ベクトルを切り替えたりしながら、
根本部分を含めて立て直しを図ったり、
新たな目標に向けて力強く動きだしたり
しやすいときでもありました。
人によって受け止め方はそれぞれかと思いますが、
「このままではいられない」
と急き立てられるような、
心境や状況の変化などを感じやすい
タイミングではなかったかと思います。
そして、春分の翌々日(22日)には、土星が水瓶座に移動しました。
約二年半に渡って、ひとつのサインに滞在する土星は、
個人が社会的な存在として、
長期的な人生プランを意識しながら生きていくために、
不可欠な働きをする星であり、
社会的な構造の変化と関係します。
(土星は、7月頭にいったん山羊座に戻り、
12月に本格的に水瓶座へ移動します。)
つまり、今回の新月は、
火星が山羊座の木星・冥王星を抜けた直後で起き、
新たなサイクルの始まりを意味する春分、
そして土星が水瓶座に入ってほどなく起きているため、
いつもの牡羊座の新月以上に、
新たな時代の足音を感じながらの
心機一転のスタートになっていくでしょう。
星回り全体をみると、
大きな決断をしたりピリオドを打ったり、
また、いち早く時代の変化を感じ取ったりしたうえで、
次へと向かっていく心境の人もおられるのではと思います。
12サイン最後の魚座を、
牡羊座という新たな始まりの前の段階とみなせば、
母親の子宮のなかの羊水という海のなかで、
外で起きていることを感じながら、
新たな世界を夢見ているような状態。
そして、牡羊座は、
この世に身一つで誕生する赤ん坊のように、
まっさらで純粋な生きるエネルギーに満ちたサインです。
神話では、世界の始まりの前には、
ただ混沌・カオスがあったともいわれます。
さまざまな混沌や混乱のなかから、新たな世界が生まれます。
今、心が揺れ動いたり、
迷いのなかにあったりする人も、
火の活動サインの牡羊座らしく、
この新月を機に次なる一歩を踏み出すことで、
新たな地平が開けていくのを実感できるでしょう。
今はまだわからないことが多くても、
インスピレーションや新鮮な情熱が、
これから進む道を照らしだしてくれるときです。
ビジョンやエネルギーをもって現実を動かし、
新たなスタンダードをつくる
新月が起きる牡羊座は、
個の始まり、自我の芽生えのサインであり、
他者と協調するテーマではありませんが、
今回の新月図全体をみると、
他者との親密な絆や協力関係をつくりながら、
安定した生活基盤を再構築しようとする…
といったテーマが、
世の中全体で浮上しそうな雰囲気を感じます。
また、牡羊座の新月と、水瓶座の土星はセクスタイル。
それ以外の惑星は、すべて女性サイン(地・水)にあるため、
現実的な状況を認識したうえで、
どのようにビジョンや精神的なエネルギーをもって現実を動かすか、
新たなスタンダードをつくっていくかが重要になりそうな新月図です。
マンデン的(世の中全体の状況)にみると、
新月は6ハウス、
アセンダントの支配星の金星は8ハウス、
4ハウスには、山羊座の木星・冥王星・火星、水瓶座の土星が集合。
この集合は、一ヶ月前の魚座新月図では、
経済を表す2ハウスにあり、
この一ヶ月は経済的な危機が重要なテーマとなっていましたが、
今回の牡羊座新月図では、それが4ハウスにくるため、
国民全体の生活の立て直しがテーマとなるでしょう。
そして、新月が起きる6ハウスは公衆衛生の意識。
新月は、他国を表す7ハウスのディセンダントに近いため、
他国からの流入に対する意識がより高まっていくかもしれません。
アセンダントの支配星が金星で、
経済・金融と関係する8ハウスにあり、
4ハウスの星々とトラインになっているのも、
国民全体の生活の立てなおし=経済・金融政策とつながり、
現在、検討されている国からの一時金の配布や
助成金・融資といった施策が、
本格的に行われていくことと関連しそうです。
また、4、6、8ハウスに集まる惑星をみると、
推奨されているテレワークの風潮が
進んでいくことも考えられます。
震災ののち、
SNSが一気に世の中に普及したように、
働き方や経済活動のスタイルが、
この先変わっていくでしょう。
それは、
水瓶座の土星と牡牛座の天王星のスクエア
のテーマとも重なります。
また、新月図で惑星はすべて西側にあり、
新月が起きる牡羊座の支配星の火星(4ハウス)と、
アセンダントの支配星の金星(8ハウス)がトライン、
天秤座(結婚を司る)がアセンダント、
ディセンダント(7ハウ=結婚)手前で起きる新月、
4ハウス(家庭)の強調、といった配置から、
結婚のテーマも浮上するかもしれませんね。
結婚そのものでなくても、他者との協力関係です。
大変なときだからこそ、
独身者は結婚や親密なつながりを意識し、
結婚をしている方は、
改めて新鮮な気持ちでパートナーや家族の大切さを意識する、
そんな新月の期間となりそうです。
こういった世の中全体の風潮を意識しながら(感じながら)、
個々の立場でも、牡羊座の新月らしく、
目の前の諸状況に、主体的にエネルギッシュに取り組むことが、
新月+土星のセクスタイルに表れる、
人生の新たな、そして確かな基盤や
スタンダードづくりへとつながるでしょう。
● 新月 ● (3月24日〜)
牡牛座の金星が、山羊座の木星・冥王星と、
エネルギーがスムーズに流れるトラインの配置です。
31日早朝までは、火星も山羊座にあり、
金星も火星も品位が良い(本来の力を発揮しやすい配置)ので、
恋愛や、楽しみを分かち合う人付き合いが、
スムーズに発展していくときです。
金星も火星も地のサインなので、
自分のセンスが表れる作品(写真やイラストなど)
をみせあうことが、関係の進展に効果的。
また、家の中で過ごす時間が多い昨今、
五感を喜ばせる料理やハンドメイドの趣味、
音楽やリラクゼーションに、たっぷり時間をかけると、
平穏な幸せを満喫できるでしょう。
31日早朝、火星が水瓶座に移動すると、
土星と重なり、天王星とスクエア。
ここ一ヶ月半ほど続いていた、
真摯な情熱、目的意識、または責任感に
突き動かされていた行動のエネルギーがクールダウン。
仕事意識にスイッチが入るものの、
他人に口出しされずに、
自分のペースで進めたい気分も高まりそうです。
腰を落ち着けて、独自の研究に取り組むのにも良い流れですね。
△ 上弦 △ (4月01日〜)
水星が海王星に、火星が天王星とのスクエアに近づくため、
もっと自由に、大きな夢や理想を描いてみたい気分が高まりそうです。
4日の未明に、金星が双子座に入ると、
自由な気分はさらに加速し、
行動範囲を広げたくなるでしょう。
外での行動には制限もかかりやすい昨今なので、
SNSの世界で、羽を広げてみるのもよいですね。
双子座の金星と、水瓶座の火星がトラインなので、
情報ツールを活用しながら、さまざまな人と、
軽やかに広く交流していくタイプが注目されるとき。
また、今年は5月半ばから双子座で金星が逆行するため、
コミュニケーション力を活かして愛を表現する方法、
ウィットに富んだ社交の魅力を磨くことなどを、
金星が順行している今のうちに、いろいろ模索してみると、
のちのち自分の金星(恋愛、社交、魅力など)のありかたを
バージョンアップさせることにつながりそうです。
執筆者 【天音 絢文 プロフィール】
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—- 新月とは —-
地球から見て、太陽と月が重なるときで、月の光が見えなくなります。
旧暦(陰暦)では新月から1ヶ月がはじまります。
占星術では、太陽の意志を月が受け取り、新しい目的が生まれる日
として、その月のテーマを読み取るときに用います。