牡羊座の部分日食リーディング『チャンスに備える助走の新月』…2025年3月29日 by Graha
牡羊座新月(部分日食)のホロスコープ|2025年3月29日19時57分 (東京)
時代を読む:海王星の牡羊座入り(2025年3月30日)
165年周期の海王星サイクルのフィナーレと新時代の幕開け
土の時代の終焉と、風の時代の開幕
2025年最も注目すべき天体イベントは、海王星が牡羊座にサイン移動することです。
いよいよ海王星が春分点を通過し、牡羊座に入ろうとしています。
そのタイミングは、春分(3月20日)からわずか10日後、部分日食(3月29日)の翌日の3月30日です。
海王星の牡羊座イングレス図↓
約165年の海王星の周期による終焉と新時代への大転換が幕を開けます。
私たちの夢や幻想といった無意識のパワーが時代の潮流をつくり
ダイナミックに文明を拡大させてきました。
人類の霊性進化を示すシナリオが海王星なのです。
さかのぼること165年前、1860年頃が今のサイクルのスタートにあたります。
アメリカでは南北戦争、日本では幕末から明治維新へと歴史が動きました。
ともにざっくり言えば内戦です。火の活動サインの牡羊座は戦いのサインなのです。
アメリカは奴隷解放によって人権を尊重し、民主主義を掲げ世界の覇権国として拡大していきました。
勝ち得たものが理想を掲げ、その思想により、近代化改革と称し、支配力を拡張していったと言えましょう。
この時、黒幕とも言える冥王星は土のサインの牡牛座にありました。
まさに前時代の「土の時代」と同期し、その世界観が成長と拡大していくさまを見てきたわけです。
物質的豊かさが夢の原動力となって、現在の金融資本主義経済へと至りました。
そして今の人類の在り様は、思想的にも限界に至り、崩れ朽ちようとしているわけです。
もうこの「土の時代」の幻想から解放されようとしているわけです。
そのことを私たちは自覚しはじめました。
冥王星を黒幕と書きましたが、冥王星が意味する「死と再生」とは、命の根元にある摂理です。
誰もが母より生まれ、死に至ります。
そいういう意味で、人類を支配してきた死生観に影響していることは明らかです。
牡牛座の冥王星では、物質的な土台を失うことの恐怖が、死生観と結びついてしまったことが推測されます。
そして恐怖を利用して支配者が強大な権力を掌握してきた。
それが現在の金融支配の世界を増長させたと言えるでしょう。
そして現在の黒幕は、風の固定サインの水瓶座です。
水瓶座の冥王星という背景で、海王星が新しいビジョン宣言をするのです。
水瓶座は宇宙や全人類の未来を見つめます。未来的な思想であり、新しい科学に関連します。
これまでとはまったく次元の異なる世界が始まることが予想できるでしょう。
私たちの根源的なエネルギーに、死生観にどのような変化が起きているでしょうか?
これからどんな未来がはじまるでしょうか?
新しい未来つくりの参加者として、楽しむ気持ちで迎えましょう!
次回の満月リーディング(4月13日)では、海王星牡羊座入りを基に、春分図リーディングを行います。
新月の星読み|牡羊座の新月図(日蝕図)リーディング
新月は、地球から見て太陽と月が重なるときで、月の光が見えなくなります。
新月図リーディングでは、新月を太陽の意志を月が受け取り、新しい目的が生まれる日と考え
新月図(ホロスコープ)から次の新月迄(約4週間)のテーマを読み取ります。
が、今回の新月は日蝕。日蝕は少なくとも半年以上の影響力を持つテーマを提示しています。
ピンクの文字は占星術用語で、占星術に詳しい方・勉強中の方向けの情報です。
占星術に詳しくない方は、解釈文だけお読みください。
執筆者 【Graha(ぐらは) プロフィール】
所属:東京・代々木店、オンライン支部
ツール:西洋占星術
占星術カウンセリングと
ホロスコープ・リーディング・セッション(西洋占星術の個人レッスン)を提供しています。
2025年3月29日19時57分、牡羊座10度(数え)で部分日食を迎えます。
宇宙元旦といわれる「春分(3月20日)」のあと、初めの新月です。
日食の現象は、世の中の潮目が変わる変動ポイントです。
今回の日食は、北東アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、ロシア、今話題となっている北極圏に位置するグリーンランドで観測できます。
日本では見ることはできません。
今回の部分日食の影響は、去年(4月8日)、アメリカを横断した皆既日食のサブパートにあたりますから
アメリカとこのエリアは変動エリアとなります。この地域をめぐる世界の動きに注目しましょう。
あなた自身の動機、目標ありきのスタートです。
結果を求めるならそれなりの努力や段取りが必要です。
チャンスを探りながら、助走しつつその準備をしましょう。
牡羊座の新月は、新年度の本格スタートに立ちます。
12サインのトップランナーは火の活動サインの牡羊座です。
混迷する世相にあって、どのようにスタートしたらよいのか新月に聞いてみましょう。
新しいことに取り組みたい。または再チャレンジしたい。
直面している問題に対し、攻めの姿勢へと転じます。もう足踏みなどしていられません。
国の悪政や、不当な現実、嫌だと思うことを祓い飛ばすバイタリティが必要です。
はじまりとは「行動すること」であり、「運勢」とは勢いを運ぶことですから、
動くことが基本であることが分かります。
もう理屈や細かいことにかまわず、まずは行動してみる。
体験を積み重ねることが生きることであり、運勢を味方につけることでしょう。
勘の良い人や本能や直感に従って行動する人は、
その判断やタイミング(方位や時間)は天(高次元)から得ているわけです。
それは天地とつながるナチュラルな生き方を体現しています。
まさにそんな感性に従って行動できるかにかかってくるでしょう。
どうしたいのか、これからの未来に対し、あなたの希望は何でしょうか。
この始まりの新月では、手探りであっても、直観に従って行動してみる。
何よりあなたの中から発動する個人的な動機がとても重要なのです。
しかし、怖れることはありません。
あなたが思い立って自分の動機に従って、ひとりで行動に出たとしましょう。
きっと、行った先々で共通する価値観を持った同志と出会う体験をするでしょう。
出会うべくして出会う仲間とつながる体験をしている人は、時代が変わった、
風の時代が動き始めていることを実感しているはずです。
今回の新月は他の天体とアスペクトしていません(太陽と月のアイランド)
日没直後の新月は6ハウスに位置します。
牡羊座の支配星の火星はこのチャートにおける最も高い位置(9ハウス)に輝きます。
現場にこそ現実があり、外からでは見えない苦労があります。
会社組織で働く人も、中小企業や個人事業者であっても、家族をささえる主婦のあらゆる家事などであっても
それぞれの生活と社会を維持し成り立たせている多くの労働と努力があります。
ここに事実があり、正しく知ってもらうために、その必要や希望を叶えるために、
国民が自らの生活事情や、労働の現場を伝える行動に出る必要に迫られます。
国レベルでは、国防や医療などの防衛体制など、国を維持するための国策を立てることがテーマです。
これらについて政府の見解や方針が公表されることを示しますが、
演出的なプロパガンダにすぎないかもしれません。
職場で働く人の現場の声、労働状況から「怒り」と「戦い」の意志が示されます。
主要なマスメディアは取り上げませんが
財務省に対する一般市民によるデモ活動が各地で行われています。
悪政に困窮する農家さんが決起し、百姓一揆などが予定されています。
この国民による草の根運動は、植物が地下茎によって生え拡がるようにじわじわと拡大しています。
また現場を良く知っている人、元官僚など事務方から注目すべき人物があらわれるでしょう。
正しく現実を知るためには、そうした人物から学ぶ必要があるでしょう。
水星(情報・流通)と金星(人間関係・お金)が逆行中にある新月です。
逆行現象により、物事はスムーズに進みにくく、遅延や誤解、ミスや故障、問題の再発、
過去からの呼び戻しが起きやすいでしょう。
2天体は最終のお掃除や浄化を示す魚座に再び戻り、順行に入ると牡羊座に移動します。
大きなチャンスを迎える前の、助走の機会を与えられていることを意味します。
今は混乱が予想されますから、慎重になる必要があり
まだまだ隠された情報や人やお金の動きに注意しなければならないでしょう。
より戦略的になり、しっかりとビジョンを描くことが現実を引き寄せる大きな力となるでしょう。
兵法にならい、天地の機(チャンス)を図るセンスが働かせましょう。
今は、現状のリサーチなど、情報収集によって認識を深めることが必要です。
私たちはこの長きに渡る、歴史的な嘘やまやかしに気づかなければなりません。
新月の翌日に魚座に入る水星と金星、海王星、土星が5ハウスに集合しています。
崩壊の終末のシナリオを描くがごとく、異様な創作の現場となっています。
かつての江戸末期に大衆に伝搬した「ええじゃないか騒動」のようなものを想像させます。
創作の分野では、今やAIが主流になりつつあり、どんなフェイクもドラマ的な演出も、
やらせもなんでもあり、本物か偽物かもはや簡単には区別できません。
利権を手放さない「土の時代」のゾンビたちの悪あがきという工作も含まれるでしょう。
ゲームやエンタメの映像世界の魅惑的なカルチャーにはまりこんだり、作家たちの創作に刺激されるでしょう。
苦しい現実や怒りを、クリエイティブな発想でお祭イベントにして楽しんでしまいましょう。
混濁した世相の中から光を見出し、未来をつくる人材達のクリエイティブな発想に注目です。
無意識の衝動や怒り、守るための行動が、この始まりの原動力です。
それは、生きることの本質、本来のあなた自身を取り戻す行動です。
始まり示す東の地平線(アセンダント)は蠍座です。
その支配星の冥王星はこのチャートの底にあり(4ハウス入口)、副支配星の火星はもっとも高い位置に輝きます。
個人的な動機や危機感によって、現状を打破するための行動をします。
自ら行動しなければ、主張しなければ、なんら改善しないことは明らかだからです。
なかなか変わらない現状だからこそ、自分の個性を自覚して自分らしさを強化しましょう。
あなたにとって楽しく面白いことはなんでしょう?
どうせなら「なんでも面白く楽しくしてしまおう」という明るい意欲が大切です。
大切なのは、もっと元気になって無力感から脱することです。
あなたが外に向かってあなたらしさを開示したとき、周囲から反応がやってくるでしょう。
あなたに興味をもって近寄ってくる人、離れていく人、叩くひともいるかもしれません。
逆もしかりで、あなたが惹かれる人物が、あなた自身が何を求めているのかを教えてくれるでしょう。
個性や本気度を高めることによって、あなたのパートナーシップや仕事、
地域社会、家族などのあなたを取り巻く環境や信頼関係が深まるでしょう。
新月のサビアンシンボルは、牡羊座10度「古い象徴に対する新しいかたちを教える男」
牡羊座は「思い立ったら即行動」というスピード感ゆえに
体験を理解と判断にすぐさま処理して、どんどん前進していきます。
そのスピードと即断力はリーダーの資質です。
どのサインの10度も、そのサインの完成スタイルであり、
社会へ働きかける性質ゆえに実社会で頭角をあらわします。
牡羊座では先駆けるリーダーとして、後に続く者たちの指導者となるわけです。
このリーダーが伝えたいことは理屈ではありません。
彼にていねいな説明や指導を求めることは無理でしょう。
このリーダーについていけるのは、彼の情熱と誰にも真似できない進取の精神に魅力を見出した人です。
牡羊座は先駆者ではありますが、この度数では
「古い象徴」を新しい時代の直感的なセンスによって蘇らせたり
ルネッサンス運動のような原点回帰的、復興的な啓蒙活動を行うことを示唆しています。
種が泥をふりはらい、光に向かって芽を出す生命力の逞しさを見せるように、
あなた本来の「元の氣」を取り戻すことができますように!
続き☞… 新月から満月:日々の星読みは、3月29日に公開予定
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