【星読み】魚座新月(2月28日)~乙女座満月(3月14日)までの星予報 by 伊藤スミレ
2月28日(新月)から3月14日(満月)までの星予報(トランジット)リーディング
日ごとに変化していく星模様(トランジット)が人心に与える影響を細やかにリーディングします。
ピンクの文字は解釈の根拠となる占星術用語で、占星術に詳しい方向け。
詳しくない方は読み飛ばしていただき、リーディング部分のみお読みください。
● 新月から上弦 ● (2月28日〜3月7日)
月は魚座から双子座を移動します
3月2日:牡羊座の金星逆行開始(4月13日まで)
衝動の恋が見つめ直すもの
牡羊座の金星は、恋愛において「瞬発力」と「本能」を象徴します。
一目惚れのような電撃的な恋、駆け引きなしの率直なアプローチ。
愛は戦いであり、自ら獲得するもの。
しかし、そんな牡羊座の金星が逆行を始めると、
そのまっすぐなエネルギーは過去へとベクトルを変え
「本当に欲しい愛とは?」という問いを投げかけてきます。
この時期は、かつての恋愛や楽しかった思い出が心の奥から浮かび上がりやすくなります。
未練を感じていた関係が再燃することもあれば、なぜ手放したのかを再認識することも。
牡羊座は基本的に「前進あるのみ」の星座ですが、この逆行期間だけは立ち止まり
自分の愛し方を振り返ることが求められるでしょう。
さらに、牡羊座の金星逆行は「自分の喜びを優先する愛」に傾きがち。
普段なら「相手とともに楽しむ」ことを意識できても、
この期間は「自分が楽しめるかどうか」が先行し、
無意識のうちに恋愛の主導権を握りたくなるかもしれません。
勢いに任せた恋のアプローチは、一度慎重に見直すことが大切です。
また、金星は美意識や価値観とも深く結びついています。
牡羊座に位置する金星が逆行すると、
自分の魅力を「どう表現するか」についての迷いが生じやすくなります。
例えば、過去に自信を持っていたスタイルに再び目を向けたり、
かつて憧れていたものを手に取ってみたくなることも。
これは「昔の自分に戻る」ためではなく、
今の自分にとっての本物の魅力を再確認するためのプロセス。
この逆行期間は、愛も美も「本能のままに突き進む」だけでなく
「どこに本当の価値があるのか」を見極める時間。
衝動的な恋に身を任せるのではなく、心の奥底にある願いに耳を澄ませることで、
新たな愛の可能性が開かれていくでしょう。
3月3日:魚座の水星と海王星がコンジャンクション(0度)
無意識のメッセージを受け取って
霧の中をたゆたうような時期。
太陽は魚座の中盤に差しかかり、目には見えないものを敏感に感じ取る力が研ぎ澄まされていきます。
無意識の領域から湧き上がる感情や直感に導かれ、言葉にしがたい想いが心の中で渦を巻くでしょう。
それを無理に言語化しようとすると、指の隙間からこぼれ落ちるようなもどかしさを感じるかもしれません。
この時期は、理屈では説明できないことが増え、昨日と今日で考えや感じ方が変わることも。
単調な作業やルーティンワークには飽きやすく、むしろ詩や音楽、
絵画といった芸術的なものに深く心を動かされるでしょう。
今は答えを急ぐのではなく、感覚のままに流れを受け入れて。
形にならないものの中にこそ、あなたの魂を震わせる真実が隠れています。
無意識が紡ぐメッセージを見逃さず、心の声にそっと耳を傾けてみてください。
それが、未来の扉を開く鍵となるでしょう。
3月3日:魚座太陽と双子座木星のスクエア(90度)
形ないものに惹かれる
太陽が魚座を運行する際、世界は輪郭を失い、私たちの心は形のないものへと惹かれていきます。
この時期、社会的な価値観や偏見を超え、純粋な魂の輝きを見出すことが求められます。
無償の優しさや見返りを求めない共感、言葉にならない深い情感が、魚座の特性として浮かび上がります。
この太陽の光に包まれた期間は、内なる感情とつながる貴重な時間です。
一方で、木星が双子座に位置する今、知性は軽やかに飛翔し、無数の言葉が風のように広がります。
双子座の木星は、さまざまな可能性を試し、多様な視点を受け入れる力を与えてくれる星です。
この影響下では、思考や表現が一つの形に縛られることなく、自由に変化していきます。
この太陽と木星がスクエア(90度)を形成する時、
私たちは新たな葛藤と可能性に直面します。
魚座の「無限の深さ」と、双子座の「軽やかな知性」が交差し、
思いやりの伝え方に新しい視点をもたらすのです。
「深い感情は重くあるべきか? それとも、軽やかに表現してもいいのか?」
魚座の特性は、深い海のような感情の本質を見つめることですが、
時にはその深さが言葉にならず、心に秘めてしまうこともあります。
しかし、双子座木星がその内なる風を吹き込むことで、感情は言葉となり、軽やかに広がります。
慎重に抱え込んできた思いが、何気ない会話やちょっとした仕草から自然にこぼれ出ることで、
真意が驚くほどスムーズに伝わるのです。
この星の配置が示すのは、「表現の進化」です。
思いを伝えるには必要なのは「深さ」だけではありません、
時には軽やかに、遊び心を持ってアプローチすることで、
その純粋な輝きを、より多くの人々に届けることが可能なのです。
思い詰めるのではなく、風に乗せることで、より多くの人と響き合うことが可能になる
——これが、魚座太陽と双子座木星が織りなす特別な魔法です。
3月3日:水星の牡羊座入り
2025年、水星が牡羊座を移動する期間は、3月3日~30日、4月16日~5月10日
- 3月15日:水星が逆行開始(牡羊座)
- 3月30日:水星が魚座に戻る
- 4月7日:水星が魚座で順行開始
- 4月16日:水星牡羊座入り(2回目)
- 5月10日:水星牡牛座入り
夢は実際に掴み取るもの
まるで夜明けを告げる一筋の光のように、言葉と意識が鮮やかに研ぎ澄まされる時。
迷いを振り払い『考えるよりも先に動く衝動』が芽生えるでしょう。
インスピレーションは火花のように散り、アイデアは瞬時に形を成します。
思考のスピードが加速し、情熱が新たな扉を開く――そんなエネルギーに満ちた期間です。
この時期は、夢や目標を「いつか」ではなく「今」に変えるとき。
牡羊座の水星は、あなたに勇気を与えます。
思い描くだけではなく、実際に手を伸ばして掴み取ること。
情熱があなたを導き、直感が正しい道を照らすでしょう。
ただし、その勢いが暴走しないように。
熱が高まるほど、見落としやすいものもある。
自らの衝動を信じつつ、心の声に耳を澄ませることも忘れずに。
今こそ、あなたの言葉と行動が未来を形作るとき。
△ 上弦から満月 △ (3月7日~3月14日)
月は牡牛座から蟹座を移動。
自分にとって大切なものを探すような時間。地に足を付けた歩みを。
3月8日 魚座の太陽と蟹座の火星がトライン(120度)
太陽と火星が照らす、愛の勇気
この時期、私たちの内なるエネルギーが滞ることなく流れ、
まるで大河のように自然と前へ進んでいく感覚を覚えるでしょう。
迷いが晴れ、自分らしいリズムで行動できるとき。
誰かに遠慮することなく、心のままに動くことで、愛もまた新たな形で花開いていきます。
その鍵を握るのが、魚座の太陽と蟹座の火星。
魚座の太陽は、すべてを包み込む大いなる愛の象徴。
優しさや共感、そして無条件の愛をもたらします。
一方、蟹座の火星は、愛するものを守り抜く強さを持ち、家族や仲間を大切にする本能を目覚めさせます。
この二つのエネルギーが調和する今、私たちは愛においても自然に勇気を持てるようになります。
普段ならためらってしまう一歩も、今ならすっと踏み出せるかもしれません。
大切な人に思いを伝える、そっと寄り添う、優しさを惜しみなく注ぐ
——そんな行動が、不思議なほどスムーズにできるのです。
まるで母鳥が雛を包み込むように、私たちもまた「守るための愛」を知るとき。
強さとは、戦うことではなく、優しさを貫くこと。
愛とは、奪うことではなく、そっと包み込むこと。
この星の配置が示すのは、“愛する勇気”。
あなたの愛が、誰かの心をそっと照らす灯火となるでしょう。
3月12日 牡羊座の水星と金星がコンジャンクション(0度)
新鮮な刺激がもたらすコミュニケーションの力
コミュニケーションは率直さと明るさに満ち、まるで春の風が心を撫でるような新鮮な刺激に包まれます。
この配置は、思考と言葉のエネルギーが高まり、
直感的かつダイナミックなコミュニケーションが促進されることを示唆しています。
言葉は軽やかに舞い上がり、内なる感情やアイデアが鮮やかに表現されるのです。
あなたの勇気ある言葉は、周囲の人々に新たな視点を提供し、
まるで太陽の光が暗い部屋を照らすかのように、心に希望をもたらすでしょう。
しかしながら、このエネルギーは時に繊細さを欠くことがあります。
率直さが先行するあまり、あなたの言葉が鋭く響くこともあるかもしれませんが、
それはあなたの魂が真実を追求するための表現なのです。
この時期は新しい発見と刺激的な体験に満ちており、
あなたの内なる火を燃え上がらせるだけでなく、その熱を周囲にも伝える機会となります。
牡羊座の水星と金星のコンビネーションは、コミュニケーションに活気と楽しさをもたらします。
あなたの言葉は、まるで心の琴線に触れるメロディのように、相手の心を打ち、感動を呼び起こします。
この力は、新たな友情や絆を生み出す源泉となるでしょう。
この特別なエネルギーを最大限に活かし、あなたのメッセージを誰かに届けてください。
率直でありながら心温まる言葉が、誰かの心に深く響き、共鳴を生むことでしょう。
星々の影響を受けたこの瞬間を大切にし、あなた自身の言葉の力を信じてください。
3月12日 魚座22度で、太陽と土星がコンジャンクション(0度)
揺るぎない信頼が未来へと
この瞬間、宇宙は「真の実力が試される時」を告げています。
理想を描くだけではなく、それを現実のものとするための確かな行動と責任が求められるでしょう。
太陽はあなたの生きる指針を示し、土星は努力の積み重ねを促します。
この二つが結びつくことで、目標へ向かう姿勢はより真剣になり、
道を逸れることなく、一歩ずつ確実に前進する強さが生まれます。
自らの信じる理論や法則を実践し、揺るぎない土台を築くこと。
それが、あなたを確かな未来へと導く鍵となるでしょう。
今の努力は、あなたの内側にある本当の力を目覚めさせるためのもの。
時間をかけて育んだものこそ、揺るぎない価値を持ちます。
迷わず、確かな一歩を踏み出してください。
宇宙は、あなたの誠実な姿勢を見守っています。
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執筆者 伊藤スミレ【プロフィール】
所属:東京・代々木店、
ツール:西洋占星術、フランス相貌心理学、トートタロット、タロット、ルノルマン、手相、方位学、他
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