12月31日（新月）から1月14日（満月）までの星予報（トランジット）リーディング

日ごとに変化していく星模様（トランジット）が人心に与える影響を細やかにリーディングします。
ピンクの文字は解釈の根拠となる占星術用語で、占星術に詳しい方向け。
詳しくない方は読み飛ばしていただき、リーディング部分のみお読みください。

●　新月から上弦　●　（12月31日〜1月7日）

山羊座の新月の翌日に新しい年がスタートします。2025年の幕開けは飛躍のために「不安」を払いのけるタイミング。

1月3日 金星の魚座入り（2月4日まで）

世界はまるで柔らかなベールに包まれたような空気感に変わります。この時期は、同情や共感のエネルギーが高まり、人々の心が優しさと繊細さで満たされます。思いやりのある行動やロマンチックな交流が重視され、互いを癒し合うようなムードが漂うでしょう。しかし、その優しさは時に過敏になりやすく、他者からの愛情に対して期待値が高くなり、少しのすれ違いでも心が揺れることがあります。

一方で、この配置は芸術や創造性の分野において特別なエネルギーをもたらします。感性が研ぎ澄まされ、音楽、絵画、映画など、あらゆる表現が見る人の心に深く響くタイミングです。また、非現実的な夢や理想が膨らみやすい時期でもあり、現実的な判断が少し難しくなることもあるでしょう。

この時期は、周囲への思いやりを大切にしながらも、自分の感情のバランスを保つことが鍵です。ロマンチックなひと時を楽しみつつ、創造性を活かすことで、この柔らかな空気の恩恵を最大限に活用できるでしょう。

1月3日　 獅子座1度の火星と水瓶座1度の冥王星がオポジション

まさに緊張と対立の象徴です。前後数日間、世の中の空気を一変させるほどの強烈なエネルギーを秘めています。特に1度という非常に初期の度数にあるため、ここから始まる物事には新しい時代の胎動を感じさせる破壊的な力が潜んでいます。

獅子座火星は情熱的で自己表現に長けたエネルギーをもたらし、そこに冥王星の破壊と再生の力が絡むことで、単なる挑戦ではなく、徹底的な行動が求められる時期となります。「何を徹底するのか」がはっきりとすれば、そのエネルギーは爆発的な力となり、やる気と創造性を燃え上がらせるでしょう。しかし、この力が曖昧であれば、他者への攻撃性や対立が生まれ、混乱や衝突を招く恐れも。

昨今のSNSの激しい議論や炎上のように、意見のぶつかり合いがさらに激化する可能性があります。獅子座と水瓶座の組み合わせは、個人の表現と集団の理想がぶつかり合う場を象徴します。特に今回は、他者を巻き込みながら新しい価値観やシステムの萌芽を感じさせる流れがあり、ただの対立にとどまらず、社会全体に波及するような変化を起こしうる配置です。

このエネルギーをどう活用するかが問われる時期です。無駄な衝突を避けつつ、自己表現や改革のために徹底的に力を注ぐことで、混乱を超えて新しい時代の扉を開く鍵となるでしょう。

1月6日　逆行中の火星が蟹座へ。火星が順行に戻るのは2月24日。4月18日には獅子座へと移る。

火星は戦いや行動を象徴する星。その火星が蟹座という「守りと共感」のエネルギーを持つ場所に入ることで、攻撃性や競争心よりも、大切なものを守るための行動に意識が向かいます。この時期、世界全体がどこか家庭的で温かい雰囲気に包まれ、互いを支え合い、守りたいという思いが強まるでしょう。しかし、その優しさや繊細さの反面、周囲への過剰な気配りや、些細なことで傷つきやすくなる一面も浮かび上がります。

蟹座の火星は、感情を燃料に動きます。身近な人々には強い意見をぶつけたり、過保護になる場面が増えるかもしれません。一方で、外の世界や知らない人に対しては遠慮がちになり、自分の感情を押し殺してしまう傾向も。このエネルギーは、ときに他者の感情に振り回されやすく、自分の意思が揺らぐことを引き起こします。感情が溜まりすぎれば、まるで堤防が決壊するように爆発する危険性も秘めています。

この時期は、感情を安全に解放する方法を見つけることが大切です。たとえば、穏やかな音楽を聴いたり、自分の思いをノートに書き出したりすることで、内なる波を鎮めることができるでしょう。また、蟹座の火星がもたらす守護の力を活かし、身近な人との絆を深めることにも最適なタイミングです。大切な存在を守るために自分ができることを考え、それを実践することで、この配置のエネルギーを建設的に活用できます。

感情に寄り添い、守るべきものに心を注ぐことで新たな可能性が見えてくるはず。あなたが選んだその行動が、未来の大きな安定の礎となるでしょう。この蟹座で火星が逆行する期間（2月24日まで）は、感情と行動を調和させることで、真の安心感と成長を手に入れる時期です。

1月6日　射手座の水星と魚座の海王星がスクエア(90度)、

前後数日間は、理性と夢想の間で揺れ動く空気感をもたらします。この影響下では、議論や会話が鮮やかなイメージで彩られる一方で、具体性や結論がぼやけてしまうことがあるでしょう。射手座の水星は広い視野と真実を追い求める力を持っていますが、魚座の海王星がその思考に幻想的なベールをかけ、現実と理想の境界線が曖昧になりがちです。

この時期、議論や決断の場では、アイデアや意見が大胆で自由な方向に広がる反面、核心にたどり着くまでに時間がかかるかもしれません。まるで遠い水平線の向こうを目指しているかのように、話の行方が漠然とし、最終的な結論を出すことが難しくなることも。また、現実離れした発想や理想論に心を奪われ、目の前の現実を見失う可能性もあります。

しかし、この配置がもたらす曖昧さは、物事の新しい側面を見つけるきっかけでもあります。海王星がもたらすインスピレーションと、射手座の水星が持つ冒険心が融合することで、これまで考えもしなかった発想や創造的な解決策が生まれる可能性があります。大切なのは、現実の地図を忘れずに、夢の船を漕ぎ出すことです。

この時期は、明確なゴールを設定するよりも、心を自由にさせて新しい可能性を探る時間として活用しましょう。曖昧な中にも、あなたが進むべき道を示す小さな灯りがきっと見つかるはずです。その光を頼りに、柔軟な思考と広い心で、この星の配置を味方につけてください。

△　上弦から満月　△　（1月7日～1月14日）

月は牡牛座から蟹座を移動。自分にとって大切なものを探すような時間。地に足を付けた歩みを。

1月8日 水星の山羊座入り（1月28日まで）

地に足のついた現実的な思考と堅実な知性をもたらします。この配置では、思考はどこまでも具体的で、夢や抽象的なアイデアに惑わされることなく、効率と結果を重視する傾向が強まるでしょう。保守的であるがゆえに、新しい冒険よりも、既に確立され評価を得ているパターンを着実に取り入れる能力に長けています。

合理性と効率性が際立つこの時期、人々は計画を緻密に立て、手堅く成功を目指すでしょう。伝統的な方法論に信頼を置く傾向が強まるため、目新しさよりも確実性が重視される場面が多くなります。また、物事の価値を冷静に見極め、無駄を省く力が発揮されるため、仕事やプロジェクトの進行がスムーズに進む可能性が高まります。

感情に流されることない、冷静な判断力が試されるとき。一歩ずつ着実に築き上げる姿勢が大切になります。また、過去の経験や伝統の知恵を活かすことで、新たな目標に向けた実践的なアイデアが生まれるでしょう。

ただし、合理性に偏りすぎると、柔軟な発想や感情の温かさを見失う危険もあります。冷静さと温かさ、伝統と革新のバランスを保ちながら、地道な努力を積み重ねることで、この星の配置を最大限に活かすことができるはずです。

1月13日　逆行中の蟹座の火星と魚座の海王星がトライン(120度)

夢と行動の調和に「振り返り」や「やり直し」という新たな意味が加わります。1月13日の前後数日は、これまで進めようとして停滞していたこと、やり残した夢や未完成の計画が、再び動き出すチャンスを迎えるのです。

火星の逆行中は、過去に目を向け、見落としていたものに気づかせる時間でもあります。そこに海王星の豊かなインスピレーションが加わることで、以前は思いつかなかった新しいアプローチや創造的な解決策が、自然と浮かんでくるでしょう。過去の経験が磨かれ、今のあなたならではの方法で再挑戦できるのです。

この時期、クリエイティブな分野では特に再構築の流れがスムーズになります。未完成の絵画や書きかけの物語、途中で止まっていたプロジェクト――これらが、再び情熱を持って形作られていく予感です。海王星の夢見心地な力が、あなたの心に眠るビジョンを呼び起こし、火星が行動する勇気を与えてくれるでしょう。

火星逆行の時期だからこそ、焦らずに過去を振り返り、リトライすることが鍵となります。理想と行動の流れに乗ることで、見過ごしていた可能性が現れ、もう一度、確かな手応えと共に未来へと繋がっていくでしょう。今は、過去の自分を再び救い出し、理想を現実に変えるための静かで確かな時間です。

1月13日　山羊座の太陽と牡牛座で逆行中の天王星がトライン(120度)

宇宙からの精妙なエール。そのエネルギーは、自我を象徴する太陽と、変革や独自性を司る天王星の間に流れる、調和に満ちた波動です。1月13日前後数日は、あなたの内面に眠る創造力や革新性を、現実世界で発揮する絶好のタイミング。特に仕事や日常生活の中で、これまでとは一味違う視点やユニークな発想を示すことで、周囲の評価や注目を集める瞬間が訪れるでしょう。

また、人間関係においてもポジティブな影響をもたらします。心の垣根が自然と取り払われ、対話が軽やかに進むと同時に、深いつながりが生まれる兆しがあります。新たな友情や協力関係が築かれる一方で、既存の関係性にも新たな風が吹き込み、より信頼に満ちたものへと変化する可能性が高まっています。

この星の配置がもたらす追い風に乗り、自分自身を自由に表現する勇気を持ちましょう。特に、ユニークなアイデアや今まで秘めていた個性を大胆に解き放つことで、驚くような成果や新しいチャンスが舞い込むはずです。この時期、宇宙は確かにあなたの味方。ぜひその力を活かし、未来への道を切り開いてください。

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執筆者　伊藤スミレ【プロフィール】　　

所属：東京・代々木店、

ツール：西洋占星術、フランス相貌心理学、トートタロット、タロット、ルノルマン、手相、方位学、他

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