新月・満月読み 新月・満月読み

2024/9/2

乙女座新月リーディング『火星が示す実行力への課題』(2024年9月3日) by Graha

乙女座新月のホロスコープ|2024年9月3日10時55分 (東京)

乙女座の新月図(2024年9月3日10時55分) (東京)

 

執筆者 【Graha(ぐらは) プロフィール】  

Graha|西洋占星術師・ホロスコープリーダー(東京・代々木店とオンライン店に所属)

所属:東京・代々木店、オンライン支部

ツール:西洋占星術

占星術カウンセリングと
ホロスコープ・リーディング・セッション(西洋占星術の個人レッスン)を提供しています。

 

 

新月の星読み|獅子座の新月図リーディング

新月は、地球から見て太陽と月が重なるときで、月の光が見えなくなります。
新月図リーディングでは、新月を太陽の意志を月が受け取り、新しい目的が生まれる日と考え
新月図(ホロスコープ)から次の新月迄(約4週間)のテーマを読み取ります。

ピンクの文字は占星術用語で、占星術に詳しい方・勉強中の方向けの情報です。
占星術に詳しくない方は、解釈文だけお読みください。

 

2024年9月3日、乙女座の12度(数え)で新月を迎えます。
時間は10時55分。お昼前の新月です。

先月から台風の渦中にあり、楽しみにしていたことがキャンセルになったり、
被害に加え、その影響を警戒して、全国的に行動の予定が狂わされている状態です。

そして、9月22日、早くも「秋分」を迎えます。

占星術界のお正月は春分ですので、秋分は1年の大きな節目であり折り返しポイント。
春分から現在までの成果を確認しましょう。

 

自分軸強化の最終ステージ、夢へ向かう行動のコントロールがテーマです。
具体的に何をすべきかを明確にし、前向きに進めたいという意欲が強く働くでしょう。
目指す目標をはっきりさせましょう。

土の柔軟サインの乙女座のテーマは、「自己完成」を目指すことです。
パーソナルサインのラストである乙女座では、仕事やトレーニング、日頃のルーティンなどを通して、
自らを鍛え、自己管理しながら、具体的な実践により自己充実していきます。

これからの出会いや出来事の展開に向けて「来たるべき未来」に備えましょう。

そのために個人のレベルで努力できることをやってみる。
「最善を尽くす」という姿勢が未来への準備となるでしょう。

さらに重要な視点として、私たちは常に「選ぶ」ことと向き合っています。
日々、毎瞬毎瞬、選択の連続なのです。

思考のレベルでも、感情のレベルでも、
その選択がことばや行動へと表現され、未来のタイムラインを創造しています。

 

9月22日に太陽が秋分点を通過すると、人との交流や社会活動が活発になります。
収穫の時を迎え、成果を確認するときであり、準備してきたことを世に出すタイミングがやってきます。
同時に、他者や社会から、評価、または、厳しくも裁きを受けることになります。

ならば、自分のモノサシを持つとき、評価の基準などの見識を磨くときでもある訳です。

 

パートナー選びにしても、必要なモノを選ぶにしても、日々の食事のチョイスにしても、
自分にとって真に「こころとからだ」に良いことを見極めることを意識すると良いでしょう。

簡単ではありませんが、現在の社会状況への見解も加え、正しく見極める努力が必要です。
この新月からの1か月間は、自分にとってベストな選択について、どんな場面でも意識してみましょう。

 

さらに高次の乙女座の自己完成は、身心の浄化へと向かわせ、そのために働きます。
治療行為がその代表であり、有害なものを識別し、除去し、清浄さを保とうとするのです。

健康などの自己管理、お部屋の掃除や整理整頓など、自分の内外を整えましょう。
清浄で整った空間を意識すると良いでしょう。心地よいイメージが大切です。

 

今回の新月にはメジャーなアスペクトはありませんので
新月にマイナーアスペクトをつくる火星と、セレスを取り上げましょう。
ほぼノーアスペクトの乙女座の新月は、自己判断で物事を進めていく傾向です。

自主性が高く、目標に対して自分にできることを進めていこうとします。
とにかくは、自分サイドで実行できることを見出して、進めていく仕事っぷりを発揮します。

世間に忖度することもなく、横につながる仲間とともに、
柔軟に調整力を効かせつつ、画期的な計画の準備を進めることができるでしょう。

 

新月の支配星である重要な水星(知性)は、天頂(獅子座のMC)にあり、
天王星(革新)とスクエア(90度)をつくります。
獅子座のMCは、公開性が高く、イベントなど面白い展開が期待されます。

「発想の転換」「革新へと思考を切りかえる!」

より良く変わることを選択しましょう。
あなた独自の発想、アイディア、あなたの発言が大きな力を持ちます。

 

水星逆行(8月5日~29日)が明けてすぐの、乙女座の新月です。
水星は9月9日に再び乙女座に入ると、知力が強まり、目標実現への拍車がかかります。

自分の考えをまとめ、整理しましょう。
またあなたの発言に責任を持つことも求められるでしょう。

 

新月に火星はキンタイル(72度)のマイナーアスペクトをつくります。
さらに双子座の火星は、海王星(夢や理想)とスクエア(90度)、
冥王星(破壊と再生)とインコンジャンクト(150度)をつくります。
火星が象徴する、行動力、男性、戦争や兵器、技術などに影響を与えます。

独自の目的指向により、自由に動きたい、実力を発揮したいところです。
目標に向けて、夢の実現に流行る気持ちを抑えきれないテンションの高さがあります。

考えて二の足を踏むより行動してみること。具体的な一歩を踏み出すこと。
「とにかくやってみよう」「行ってみよう」「聞いてみよう」「出来ることをやってみよう」
という挑戦的な行動衝動が働くでしょう。

 

こうした個人の行動力とその試みは、現場や仲間内で注目されやすく、
そんな弾みが良い刺激となり推進力になって、つながる人同志の力が結集していくイメージです。

さらに、自分の動機にこだわり、目的にコミットする集中力と情熱がありますから、
不可能を可能にしてしまうミラクル、奇跡的な展開が起きやすいかもしれません。

 

しかし諸事情があって、狙い通りの自由な行動が出来ないかもしれません。
権力による圧力や、裏事情、弱みを握られ逃げられない状況などです。

特に男性社会ともいえる、これまで社会を支配してきた権力や数の論理、
弱肉強食的な戦いの理屈は通用せず、思い通りにいかないでしょう。

男性陣は、より精神的レベルから自らの行動をコントロールする必要があり、
戦い方、その行動を変えないとうまくいかないでしょう。

 

山羊座のセレスは新月にトライン(120度)をつくります。
セレスは、持続可能な仕組みにかかわること、農業などの食糧生産や、
子育てや命を育む教育や産業に関係します。

お米不足をきっかけに、日本の自給率などの食糧事情や、
国の農業政策のあり方について、重要なテーマとして関心と認識が進むでしょう。

南海トラフなどの災害報道を受けて、米の買い占めが引き起こされました。
さらに「令和の米騒動」がマスコミを通じて煽られている感があります。

食べることは私たち生活や命に直結する問題ですから、
食糧確保について、より良い仕組みを創っていく知恵が出されるでしょう。

(2ハウスのセレスは)

生活費を使って、食糧を確保するだけでなく、
自分達で生み出す方法、家庭菜園や自給自足の発想や、
地産地消といった産業を創り出すこと、農業分野の就業やオーナー制度など、
さまざまな選択があることにより可能性の広がりを示すでしょう。

 

新月は10ハウスで起き、社会環境や政府、社会が目指す目標を示します。
今回の新月は、代表者を選ぶことに関連します。

今話題の、自民党総裁選挙には11人の候補が上がっていますが、
重要なのは、その中身の政策であり、特に彼らのプロフィールです。

選ばれるために立ち上がったそれぞれの代表者は、
新しい改革者として、演出すること、その意志表明が見どころではあるでしょう。
イベント性が強く、これも報道や情報によるコントロールが強い感があります。

 

国民を象徴する月は9ハウスを支配しています

それに対し国民レベルの活動傾向では
生活に直結する危機意識もあり、生活や健康の質の向上のために、
より良い情報を求めたり、知見を拡げるために行動したり、
旅行したりと、行動範囲や選択肢を拡張するでしょう。

自分のテーマ、目標がはっきりしているならば、
行動体験は生きた情報として力を持ちますから、それを実力へと育てていきましょう!

 

新月のサビアンシンボルは、乙女座12度(数え)「ベールを外された花嫁」

知りたがりで、物事を「解明したい」という乙女座の探求心を示すシンボルです。
隠されている物事に着目して、分析解明し、理路整然に説明できる知性です。

「ベールの花嫁」とは、自然界の神秘や万物創造の大地母神という女性原理を象徴しますが、
その知性は「ベール」によって隠されている真理があることに気づくのです。

乙女座が医療に関係するのは、ハーブなど治療に有効な植物が持つ薬理を知るように、
自然界には食べ物のみならず、自然の叡智や原理を取り扱っているからです。

こうした生きる知恵、実践的な知識とエビデンスとが合わさると、太刀打ちできない説得力を持つわけです。

「真実を解明したい」と探求する知性は、どんな分野でも嘘はあり得ませんから、
表面的な知性や、形ばかりで中身のない物事には、手強い相手と言わざるを得ないでしょう。

本質を見抜くためには、知的な探求心を働かせることが大事です。
表面を覆う「ベール」を外さなかぎり、本当のことは知りようがなく選択を誤るでしょう。
人間なら、それを「仮面」と言ってもいいかも知れません。

 

☞ 次ページ:乙女座新月(9月3日)~ 満月(9月18日)迄のトランジット

 

 

メールマガジン『新月と満月に読み解く! 星からのメッセージ』

第三の眼のメルマガに登録すると新月と満月の前日に【新月&満月の星読み】が届き
読み逃しがなくなります^^ 新月・満月メルマガに登録して新月前日読む↓

新月・満月メルマガ

X(旧Twitter) では、日々のトランジットの星読みをポスト中。
フォローお願いします。