牡羊座の新月(金環皆既日食)リーディング(2023年4月20日) by Graha
牡羊座の金環皆既日食ホロスコープ|2023年4月20日13時12分(東京)
新月の星読み| 牡羊座の金環皆既日食図リーディング
2023年4月20日13:12 牡羊座30度(数え)で新月を迎えます。
異例の展開により、本質的な人生を問う岐路に立っています。
自らの素性をはっきりさせ、地に足のついた人生の道へと決断をする時です。
人類規模の変化の大峠にいて、二極化、多様化するこの時代、今ここで、
何を望み、どう生きて行きたいのか?
どのような人生の選択をしたら良いのか?
自分自身の本質的な目的からの問いかけが必要です。
今回の新月はかなり異例です。
同じサインの牡羊座で2回目の新月が起きます。
前回は牡羊座1度(数え)、今回は牡羊座30度の新月です。
3月21日の春分、翌日3月22日の新月がもたらした『始まりの勢い』に乗って、
行き当たりばったりの行動、試行錯誤が続いてきましたが、ここで中断となります。
大きな意味で、これまでの体験を総括して取捨選択する必要があります。
不要なことは切り捨て、終わらせ、決断することに意味があります。
そして、もうそうすべき時であることに気付いているはずです。
今回は金環皆既日食と呼ばれる珍しい天文現象がみられます。
今回(2023年4月20日)の日食では、インド洋やオーストラリア、東ティモール、インドネシア、太平洋など海外の一部地域で皆既月食、インド洋と太平洋のごく一部の地域では金環食、その周辺の一部地域で部分日食が起こります。
今回のように、皆既日食と金環日食が同時に起こる日食の事を「金環皆既日食(ハイブリッド日食)」といいます。
日本でも一部地域で部分日食が見られます。該当する地域は南西諸島、九州・四国・近畿・関東地方の南部、伊豆諸島、小笠原諸島などです。
西洋占星術の世界では、月の影を落とす日食帯は、変化する時代の潮流の影響を、強く受けるエリアと捉えます。
上記のsoraeのサイトに日本で部分日食が見られる地域の地図があります。これらの地域に注目してみましょう。
本格的な「風の時代」の幕開けを象徴する「水瓶座に入った冥王星」が、
新月の太陽に対して初のスクエア、ハードアスペクトを形成します。
冥王星は、地上では異常な現象、限界を打ち砕く異例の出来事として、
集団的にも個人レベルでも、カルマ的、宿命的な影響を与えます。
これから人類が体験する「破壊と再生」による変化は、
水瓶座の領域に移り、これまでとは異なる領域から入ってきます。
これまで破壊の対象は、山羊座の領域で行われてきました。
「土の時代」として象徴される経済、資本主義、権威主義、ヒエラルキー構造…
人類が創ってきた地上世界、文明、組織社会、国家。
物質や権力支配によって創り上げた世界が破壊のターゲットでした。
逆行現象により再び山羊座に戻りますから、まだその破壊は完了していません。
水瓶座の冥王星の、破壊のターゲットは地上ではありません。
空中戦です。宇宙的、全人類的な規模でそれが起きてくるでしょう。
私たちは空を見上げて、ぐっと視野を広げ、宇宙へと意識を拡張する必要があるでしょう。
これまでの科学技術、宇宙開発、人権問題や国際的なネットワーク、
高度情報化社会を支えるスマホやコンピュータ等のツールに必須の
エネルギーインフラである電気、電波、電磁波の領域等。
AIの爆発的な進化、チャットGTPや量子コンピュータの実用化に象徴される進化によって、
人類は想像を超える時代へと進んでいくでしょう。
新月は牡羊座の最後の30度で起き、この日の夕方に太陽は牡牛座に入り、
冥王星と正確なスクエアをつくります。
土のサインの牡牛座のテーマは、地に足をつけて着実に歩むことです。
自分に備わった能力を生かし、自分を取り巻く環境と共に継続的に歩むことです。
自身の本質的な問題を自覚させられるでしょう。
これまで学んできたこと、体験から得たこと、知識や、日頃の習慣や行動、
自分にとって本当に必要なものから、継続したいことをきちんと見極め、
思い切って整理し、自分の人生を実現していくと決めることです。
つまり、自分自身の素性をはっきりさせ、それを受け入れる時が来ました。
自らの真実をあぶりだし、自白させましょう。
あいまいにしていた問いに対して白黒はっきりさせ、
決断してしまうことで、我が道が見えてくるでしょう。
「風の時代」と牡牛座の天王星が導くこと。
「風の時代」といわれるこれからの生き方は、
魂レベルの自立、つまり自分の考えや意見を持ち、自分の判断で人生を創造していくことです。
時代の変化の強風にあおられず、流されず「自分軸」を持ち
自分らしい個性や才能を発揮して、時代変化を生き抜くありようと言えるでしょう。
土のサインの牡牛座を進行中の天王星は、
内在する才能・資質を覚醒させ、自分自身を深いレベルで強化します。
生命が持つ「真の健康」による基礎体力を獲得する上で重要です。
自立の基礎となり「風の時代」となんら反することはありません。
新月は9ハウスで起き、天頂に天体が集中する昼のチャートです。
冥王星は防衛や公衆衛生を示す6ハウスから、新月へ「破壊と再生」の圧力をかける形です。
白昼の新月です。社会的な事件やテーマが注目されるでしょう。
直訳すると、代表者に対する不穏な出来事が知れ渡ること、
代表者にかかる権力による圧力や、隠された実態が追求されるでしょう。
岸田首相の応援の演説の場で爆発さわぎがありましたが、
あらゆる代表者、トップに異例の出来事、展開が起きる傾向にありますが、
公開性が高く、演出的な意図を含み、変化を多くの人に知らしめるでしょう。
9ハウスは、法律や貿易、海外に関連する問題を議論する場です。
緊急事態条項などの法改正の議論などを示すでしょう。
新たな段階へと、切り替えと対処が必要です。
やられっ放しでは、権力や計画を意図する者たちに存続を奪われかねません。
牡羊座30度のサビアンシンボルは「アヒルの池とそれが育む子供達」
これまでの様々な体験やチャレンジの結果、結論として、
自分らしい落ち着くスタイルを決めることに意味があります。
本能的、衝動的に自由に行動してきた結果として、
たとえば「できちゃった結婚」で、家族や所帯を持つという現実に入ることで、
自由だった独身生活は打ち止めになります。
池という限られた居場所=家族・所帯を持って、子育てし、家族を支える日々へと
人生のステージが変わるのです。
子供達は、自分と愛する人との分身であり
子孫を残すこと=自分の遺伝子を引継ぐ分身を生み出した結果
これまで味わったことのない、喜びと充実感を体験していくのです。
ここでは自分に相応しい環境に入り、新しい奮闘が始まることで、
次の土の固定サインの牡牛座のステージに入っていきます。
4月20日(新月)から5月6日(満月)までの星模様(トランジット)リーディング
● 新月から上弦 ●(4月20日〜4月28日)
自らの因果を知り、受け入れ、あるべき方向へ進む
4月20日、二十四節気の「穀雨」。太陽は牡牛座に入ります。
4月21日、太陽に水瓶座の冥王星がスクエア。
宿命的な冥王星のスクエアの影響は人によって様々でしょう。
共通するのは「自らの因果を知る」。その気づきを得ることです。
それを受け入れることで、自然とあるべき方向へと進むことができるでしょう。
すでに備わっていたものであり、無理することなく、素直になれることです。
牡牛座の水星が、天王星に接触する直前で逆行期間に入ります。
(4月21日~5月15日迄)
牡牛座の水星は、じっくり取り組み、五感を働かせ、体得型の知性です。
逆行期間は、物事がスムーズに進みにくく、前進するよりは、
ふり返って、再検討したり、再調査、再学習に向く期間になります。
いつもよりゆったりした時間を確保しやすいでしょう。
テーマを決めて取り組めるチャンスの時として有効に過ごしましょう。
物的証拠を取りに戻るような期間です。
忘れていた大切な宝物、掘り出しものや発見といった面白い現象も起きやすいので要注目です。
水星の逆行期間は、毎度ながら、うっかりミスや誤解やトラブル、
システム障害、故障、交通機関の遅延が発生しやすくなります。
通常通りの調子でいたら、イライラすることが多くなるかもしれません。
この期間はいつもより減速して慎重に過ごしましょう。
春土用の期間中でもあります。(4月17日~5月6日「立夏」迄)
室内のインテリアなど、自分の好きな香りや音楽、五感に良い刺激と栄養を与える、良い時間を取りましょう。
掃除をしたり居住空間を整え、物を大切にすることは、開運につながる重要な実践です。
季節の変わり目で、気が乱れやすく、体の不調が出やすくなりますから、
この期間は、特にデトックスに取り組むことがおすすめです。
新緑の豊かな自然に触れたり、ピクニックなど野外で過ごすことや、
汗をかくような運動をすることも、季節変化の調整になり体調を整えるでしょう。
△ 上弦から満月 △ (4月28日~5月6日)
獅子座の月と牡牛座の太陽がスクエア(90度)を形成し、上弦を迎えます。
感覚的な欲求が強まるなか、遊び気分が出てきます。
大型連休を前に、楽しみを求め、クリエイティブな気分が強まるでしょう。
創作意欲が出てきたり、思いっきり遊ぶ、発散系の遊びも良いかもしれません。
遠出など、飛躍的なことにはあまり向かない傾向です。
身近なところで楽しむホームパーティや、家族や田舎に帰ってのんびり過すとか、
自分の趣味に没頭し、自己満足にひたるのも良いでしょう。
5月2日、逆行する水星が太陽とコンジャンクション(0度)します。
知的な作業、自分の考えをまとめたり、新たに目標設定するタイミングでしょう。
分散する興味や思考を放置して、情報過多になっている人は、自分の目標に沿って整理しましょう。
自分にとって必要、不要な情報の見極めができるはずです。
5月2日、冥王星が逆行スタート(~10月11日迄)。
6月11日に再び山羊座に入ります。
未だ片付いていない現実の問題に向き合います。
これまでとは視点が変わりましたから、
その判断や手段、処理能力が大きく変わったことを実感するかもしれません。
5月5日、双子座の金星と海王星がスクエアです。
ドラマなどの映像に夢中になりがちな組み合わせですが、
自分の趣味や興味のあることを、写真に撮ったり、動画にしたりと映像化に挑戦するのも良いでしょう。
双子座の金星は、コミュニケーションや学習意欲が高いので、自分でやってみることに意味があります。
自分の得意を強化したり、新しい可能性や、柔軟に目的の手段を拡張する時でもあるでしょう。
執筆者 【Graha(ぐらは) プロフィール】
所属:東京・代々木店、オンライン支部
ツール:西洋占星術
占星術カウンセリングと
ホロスコープ・リーディング・セッション(西洋占星術の個人レッスン)を提供しています。
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