天秤座の満月リーディング(2023年4月6日)by 今田ちえ
天秤座の満月図|2023年4月6日13:35(東京)
満月の星読み|天秤座の満月図リーディング
満月図とは、満月が形成された瞬間のホロスコープ。
満月図からは、満月から新月迄(約2週間)のテーマが読み取れます。
ピンクの文字は占星術用語で、占星術に詳しい方・勉強中の方向けの情報です。
占星術に詳しくない方は、解釈文だけお読みください。
2023年4月6日 13時35分、月=天秤座17度(数え)、太陽=牡羊座17度で満月です。
あたらしい機会に果敢にたちむかうからこその慎重さ
活動の幅を広げていく中で自らの内面に目を向け体勢をととのえる
ぐんぐんひらかれていく未知の体験を目前に、冷静に状況を観察し、
思慮深さをはたらかせる時期だと、今回の満月はつげているようです。
新年度のはじまり、活動の拡大、新天地での挑戦。
プレッシャーや期待がいりまじるなかで、
やる気をふるいたたせている方もいらっしゃるでしょう。
これまでの経験から身につけてきた対応の仕方を
このままでいいのか、と真剣に見つめなおす機会にもなると思います。
そしてまた、これまでのパターンが通用しないからこそ、
かけ値なしの実力や資質があらわになる、ともいえそうです。
こう考えると、ひるむ気分にもなりそうですが。
本来の自分にあう環境や方法を、
主体的に選んでいくチャンスにもなるということです。
ムリをしていたならば、できることもできないことも、まずはあるがままに認めると、
過剰な期待を手ばなして気持ちが落ちつくでしょうし。
ここまで培かってきたものを感謝とともに嚙みしめれば、
ここからまた挑戦してみたいテーマが見えてくるかもしれませんね。
もし今、これまで通りの生活に退屈をおぼえているならば。
得意だったり、気になっていたりする分野での能力をさらに引きだすトレーニングや
学びなどをはじめるのもいいのではないでしょうか。
視野を広げ、この先に望むものを意図しながら。
慎重に自分の本質に合うものや人間関係を選びとり育んでいくことが、
地道にですが、安定した豊かさをもたらしてくれるはずです。
とはいえ、大きな流れの中ではすでに、否応なしに、発想や対応の転換はせまられています。
3月下旬に山羊座から移動した冥王星は、水瓶座の1度でつよいインパクトを与えています。
東京の満月図では、6ハウスの冥王星と水星が90度。
新型コロナ感染対策がはじまってから、今年は3年ぶりに行動制限を伴わない年明けでした。
社会と経済をどう正常化させていくかが課題のうえ、
光熱費や日用品、生活必需品の値上げがつづき不安定さも増しています。
社会サービスや働き方の根本的な変容はさらに加速しそうです。
想像以上のスピードですすむ技術革新の波のなかで問う、私らしさ、人間らしさ。
多くのAIの専門家と企業のリーダーが、AI開発の一時停止を求める公開書簡に署名したニュースがしめすもの
3月30日に以下のような報道がありました。
「イーロン・マスク氏やスティーブ・ウォズニアック氏をはじめとする、
多くのAIの専門と企業のリーダーが、AI開発の一時停止を求める公開書簡に署名した。」
このニュースは、この満月のエネルギーを象徴的にあらわしているひとつの出来事のように思います。
(3月30日あたりには満月へ向かう流れはすでに始まっているととらえています。)
想像以上のスピードで開発がすすむ人工知能(AI)は、文明に予測がつかない影響を与えるでしょう。
(満月を照らす牡羊座の太陽は木星と合、月はノーアスペクトの天王星と150度。)
書簡の要点を読んだところ、
「準備不足のまま混乱した新時代に突入するのではなく、いったん新技術の開発を6ヶ月間停止して、
あたらしいテクノロジーに適応し、その恩恵を享受する猶予をもとう」という趣旨のようです。
深刻なリスクもともなうと考えられる急速な技術開発に対しての警告(冥王星が水星と90度)は、
人間が充実を感じる活動や、生みだす価値を守りながら(冥王星が牡牛座の金星と120度。金星はファイナルディスポジター)
どうAIを進化させていくのか? を問いかけています。
我こそはと意欲満々でありながら、お互いの手の内を探りあうAI開発企業間の競争や
(牡羊座21度サビアンシンボル「リングに上がる拳闘家」の木星と合の太陽のシンボルは「二人の取り澄ました老嬢」)や
表に出ていない思惑(冥王星が水星と90度)を思わせる星の配置もあるなかで、
(天秤座17度サビアンシンボル「引退した船長」の)満月は技術革新がもたらしたこれまでの経験をふまえ
ここでいったん踏みとどまり思慮深くあろうとしているようです(あるいは策略を練っている)。
すでに出来上がっているAIとのやりとりを重ねながら、バランスのとれた関わり方を探ろうとしているとも受けとれるでしょうか。
すでに身近にあるAIたち
日本では、今月(2023年4月)からロボットの公道走行が可能になるとのこと。
実際に身近で走行しているのを見られるのはいつになるかは分かりませんが、
機関車トーマスのような自動配送ロボットの姿を画像で見ると、ほのぼのと楽しみでもあります。
ユーザーの質問に対して、まるで人間のように自然な対話形式でAIが答えるチャットサービスChatGPTは
好奇心を刺激されておもしろいです。
そんな中、AI開発の一時停止を求める公開書簡のニュースは、ほのぼの期間はすぐに通りすぎて
人間をこえる人工知能と対面するのは、そう遠い未来ではないのかもしれないと意識させられるものでした。
ノースノードと合の水星が語る、人間だからできることとは。
せまりくる技術革新の波。人間だからできることとは何でしょうか。
冥王星で強調された牡牛座水星のサビアンシンボルは「虹の金の壺」。
ノースノードとかさなり未来をひらく鍵とも読めます。
蟹座火星、魚座土星と小三角形となり守りや手堅い発展性をあらわします。
虹は、雨水(からだに備わった感受性や感覚)と
太陽光線(天からもたらされた精神性や生命エネルギー)
が交わって生みだす色あざやかな贈り物(体験・表現・創造・能力)です。
技術やデータを扱う知性をこえた人間らしさを発揮し、人工知能と協調し生きるために必要なのは。
体・意識(感情と思考)・魂、すべてをとおした体験から生まれる表現力を、発揮できることなのかもしれませんね。
環境・対人関係の変化を受けとめ、対応力をみがくために自身の内面を見つめなおす天秤座満月。
生まれもった資質を活かす探求はさらに深遠になりそうです。
日本全体の世相を表す東京の満月図の詳細を分析
月が位置する天秤座17度(数え)のサビアンシンボル(ジョーンズ版、以下同)は
A retired sea captain. 引退した船長
さまざまな相手や状況に対応してきた経験から身についた知恵や理解力
太陽が位置する牡羊座17度のサビアンシンボルは
Two prim spinsters. 二人の取り澄ました老嬢
あらたな個を生きる情熱が他者との出会いによっていったん沈静化し内観へとむかう
満月は木星とかさなる太陽とむきあい、ノーアスペクトの天王星と150度。
先の読めない技術革新や社会変革とあたらしい展望。
急激で多様な変化。
独特の個性発揮を模索しつつ活動の機会を広げる。
ファイナルディスポジターの金星は牡牛座の後半の度数にあり、土星と海王星以外の天体の流れを統括。
ファイナルディスポジターの海王星と60度でつながる。冥王星と120度。
公共的な価値観の共有やみんなのためになる価値観を創りだすことや、やさしさ・芸術的感性の発揮が重要。
ノースノードとかさなる水星が冥王星と90度。
重要な考えや秘密が周知される。知的探求をするグループとの縁。
言葉による抑圧やコントロール。研究や知的探求。本音で話し合う。
水星は火星、土星と小三角形。土星は満月と135度。
技術やアイデア実行を確実におこなうことで地道だが安定した発展をする。
4月6日(満月)から4月20日(新月)までの星模様(トランジット)リーディング
日ごとに変化していく星模様(トランジット)が人心に与える影響を細やかにリーディングします。
青文字は解釈の根拠となる占星術用語で、占星術に詳しい方向け。
詳しくない方は読み飛ばしていただき、リーディング部分のみお読みください。
○ 満月から下弦 ○ (4月6日〜4月12日)
トランジットリーディング
4月7日~9日(金星が海王星と60度。水星が火星と60度)
感受性が鋭くなり、アイデア実行力が増します。クリエイティブな活動にいいですね。
やさしく信頼感のある愛情表現をすると想いが伝わりそうです。
4月11日(金星が双子座へ〔4月11日~5月7日〕)
ここからおよそ1ケ月間は、好奇心豊かにうごきまわって楽しむと満たされるでしょう。
さまざまな人と知り合っておもしろい情報を仕入れてきてもいいですね。
美や恋愛、娯楽について、最新の話題、などがたくさん手にはいると思いますよ。
4月11日~13日(金星が冥王星と120度。太陽が木星とかさなる)
本当に望むものにむかって発展拡大の時。
これまで培ってきたものがあるならば、何らかの成果につながることも。
人と交流が広がったり、認知度があがったり、するかもしれません。
やりたいことがあるならば、心からの想いでそれを伝え活動の場を開拓していくといいですね。
▽ 下弦から新月 ▽ (4月13日〜4月20日)
牡羊座の下弦図リーディング(下弦から新月までのテーマを読みとる)
4月13日18:12、山羊座で下弦の月が形成されます。
下弦図の月は山羊座24度(数え)、太陽は牡羊座24度にあります。
あたらしいアイデアを実行するには、無視できない社会的な約束事があるのだと、あらためて意識しそうです。
所属する組織のしきたりを学んだり、共に活動する人たちとの共通認識をたしかめたり、が必要でしょうか。
まずは形から入るとしても、その奥にあるその共同体の心に仲間入りする感覚をつかみたいところ。
目的をもって一緒に行動する、などのきっかけがありそうです。
これまでもっていた常識にとらわれず柔軟な対応を。
月が位置する山羊座24度のサビアンシンボルは
A woman entering a convent 修道院に入る女性
俗社会の抑圧や個の欲求から脱して全体の超越的な目的のための平和的な献身
太陽が位置する牡羊座24度(数え)のサビアンシンボルは
An open window and a net curtain blowing into a cornucopia 開いた窓と豊穣の角のかたちに吹かれたネットのカーテン
精神性や未知のエネルギーの意味を直観的に受けとるひらかれた知性
太陽は木星と合で山羊座月と90度。太陽は冥王星とゆるやかに90度。
大きな展望にむけての現実的な対応。
月はノーアスペクトの天王星と120度、蟹座火星と165度、海王星と60度。
変化を受けいれ共感的な行動を熱心にする。
水星は天王星とオーブ広く合、21日から逆行のため速度を落としており重なるのは6月。
水星は火星と60度、火星は土星と120度。
水星は金星とミューチュアルレセプション。
金星は土星と90度、冥王星と120度。
価値観の変容と洗練。社会的感性、ふるまいを磨くのが重要。
トランジットリーディング
4月14日~15日(金星が土星と90度)
人間関係や価値観の見直し。個人的趣味や好みをまわりの人の役立つように洗練させる。
古くからあるものをあたらしい視点でいかす。
4月20日(新月・金環皆既日食。太陽が牡牛座へ)
4月21日からの逆行にむけて水星は留。
これまでをふりかえり知性を進化させていく過程に入るところ。
そして通常の新月よりも深く変容をうながす金環皆既日食を迎えます。
日本の一部地域では部分日食が観られます。
奥深くで、大きく動いていく何かを感じているでしょうか。
次回の新月リーディングは、4月20日の新月形成時に公開します。
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執筆者 【今田ちえ プロフィール】
宮崎支部・オンライン支部所属。
ツール:心理占星術、タロット、インナートーク
ホロスコープ、タロットカード、インナートークをつかい、イキイキと日々をすごし、望みをかなえていくお手伝いをいたします。
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