乙女座の満月リーディング|2023年3月7日 by 天音絢文
乙女座の満月図|2023年3月7日21:40(東京)
満月の星読み|乙女座の満月図リーディング
満月図とは、満月が形成された瞬間のホロスコープ。
満月図からは、新月で提示されたテーマの結果、そして、満月から新月迄(約2週間)のテーマが読み取れます。
ピンクの文字は占星術用語で、占星術に詳しい方・勉強中の方向けの情報です。
占星術に詳しくない方は、解釈文だけお読みください。
2023年3月7日21:40 乙女座17度(数え)の月と魚座17度の太陽で満月を迎えます。
新たな夜明けを目前にして、カオスの荒波を越えていくような満月。
愛ある奉仕や調和を大切にしつつも、自分の意思で舵を取りましょう。
禊のようなタイミングとなって、達観した心境になる可能性もありそうです。
満月は、双子座の火星とTスクエア。
太陽は、混沌の星・海王星にゆるく接近のコンジャンクション。
火星も海王星と接近のスクエア。
関東地方では、春一番が吹いたとのニュースが流れました。
いよいよ本格的な春は目前。
桜の開花のニュースが世間をにぎわせる3月下旬までは、
まだ冬の寒さを感じながらも、日に日に春の訪れの気配が濃くなっていく時期です。
星回りのほうも、まさに季節さながらです。
ピュアでフレッシュな流れが噴き出すような牡羊座の新月を前にして、
過去になりつつある流れから、一歩一歩遠ざかり、抜け出していくときです。
けれども、春になって根雪が溶ければ、雪崩の危険があるように、
今回の満月の配置は、物事が一気に動き出すような高ぶりと緊張感、
そして同時に、収拾のつかないカオスを招く大きな渦のようなものを感じます。
人々の感情のうねりも激しくなりそうです。
表面的に見れば、何が真実かわからない、首をかしげるようなややこしい状況に、
巻き込まれたり引き起こしたりすることもあるかもしれません。
けれども、これは、いわば禊のようなもの。
自分のことだけでなく、関わるすべての人間や環境、
積み重ねてきたこれまでの経緯といった時間的な流れなど、
大きな視点で全体を俯瞰すると、
目に見えない「意味」や「必然」を感じる方もおられるのではないでしょうか。
前回の魚座の新月の記事で、
今回の新月は、大きな流れの中で、一つのステージが終わっていく時機であり、
愛や赦しを意識しながら、心の浄化をすることがテーマ…といった話を書きました。
今回の満月からの二週間も、同じテーマが続きます。
ただ、新月から満月までの二週間が、
未来を予兆しながら、時代の幕間で一息つくような星回りだったのに比べ、
満月から次の新月までの二週間は、
新たな夜明けを目前にしながら、渦巻く海を越えていくような星回りです。
その分、強烈な浄化や手放しが起きやすく、
迷ったり奮闘したりした結果、
達観した心境で現実を受容していく人もいるでしょう。
また、この時期に大切なのは、カオスのうねりに、ただ流されるのではなく、
強い意思をもって、自分が乗る船の舵取りをしていくことです。
強い意思といっても、一方的に自己の立場を主張する姿勢は、
乙女座と魚座の満月のテーマに反します。
乙女座も魚座も、周囲のため、あるいは世界全体のために、
奉仕の気持ちをもって、現実的あるいはスピリチュアル的に、
様々な調整を行うことがテーマです。
そのため、周囲の人々や身近な環境に気を配り、心をあわせながらも、
受け身になって周囲に流されるのではなく、
全体の幸せのために、積極的かつ主体的に舵取りをしていく姿勢が大切になるでしょう。
客観的な知識や情報も、判断材料として役に立ちます。
特に、この時期は、真実か嘘かわからないような、
あやしい噂や情報が熱を持って広がりやすい気配。
ある種の複眼思考が助けになりそうです。
牡牛座(乙女座と同じ地)の天王星は、満月を調停する位置にあり、
また、牡羊座の金星は、火星(満月とのTスクエアの頂点)とセクスタイル。
満月の配置を見ると、繊細な共感力が高まり、想像力が豊かに広がる一方で、
気持ちがナイーブに揺れ動き、
考えすぎて不安になったり、妄想が広がり過ぎたりしやすい雰囲気もあります。
ネガティブな面に偏らないようにするには、
次の星のメッセージが役に立ちそうです。
ひとつは
身体や五感を意識しながら、「現実的」であり、そして「創造的」であること。
自分なりの工夫や小さな改革を、手と体を動かしながら実践しましょう。
豊かな想像力を活かして、日々の生活に変革を起こせる配置なので、
満月のパワーを味方につけ、充実したライフクリエイトをなさってください。
また、アーティスティックな感性をいかして活動されている方は、
思う存分、感性を爆発させれば、活躍の場を一気に広げる可能性も感じます。
もうひとつは
「新しいものへの好奇心&刺激を楽しむ」ことです。
イメージとしては、弾むような感じやキラキラした感じ。
初めて知ったことや、未体験の分野への活き活きとした好奇心が、
現実離れし過ぎた発想や心理状態を切り替えるきっかけになるでしょう。
どんな出来事も、新たな刺激として楽しむ心境でいれば、
カオスの沼に足をとられず、軽やかに跳び越えるパワーになるはずです。
3月7日(満月)から3月22日(新月)までの星模様(トランジット)リーディング
日ごとに変化していく星模様(トランジット)が人心に与える影響を細やかにリーディングします。
ピンクの文字は解釈の根拠となる占星術用語で、占星術に詳しい方向け。
詳しくない方は読み飛ばしていただき、リーディング部分のみお読みください。
○ 満月から下弦 ○ (2月6日〜2月14日)
数年単位の潮目が変わるとき。気分・状況の変化を感じる人も。
ただし、状況は不透明。軽挙妄動には気を付けましょう。
3月7日の深夜に、制限や義務の星・土星がサインを変えて魚座へ移動。
2026年2月に本格的に牡羊座に移動するまで、土星は魚座に滞在します。
満月の数時間後に、
数年単位で、人々に影響を与える土星の星座移動が起きます。
とはいえ、すぐには変化を感じない人のほうが多いでしょう。
ただ、柔軟星座(双子座、乙女座、射手座、魚座)が強いかたの中には、
満月以降、真剣に取り組むべき問題に気付き、重荷を背負う気分になる人も。
焦らず、腰を据えて、少しずつ取り組んでいきましょう。
また、3月7日から、2026年2月までの三年弱は、
世の中全体では、社会的に弱者の立場に置かれている人々の問題が、
浮上しやすい時期になります。
人々だけでなく、地球環境の問題や、目に見えない世界のことなども。
ある種の混沌としたフィールドにメスが入り、
安定した秩序、すべての人が安心して暮らせる社会をつくるため、
真剣な試行錯誤を繰り返しながら、解決に向けて忍耐強く取り組んでいくときです。
下弦に向かうにつれ、魚座で太陽と水星と海王星がぎゅっと重なり合って、
双子座の火星とスクエアになります。
満月の高ぶりや緊張感、カオスめいたムードは、
下弦が近づくにつれ、さらに濃度を増していきます。
まるで夢の中にいるように、現実と非現実・想像の境目が曖昧になるような星回り。
真偽を見分けにくく、判断するのが難しい不透明な状況に陥りやすいタイミングです。
先に書いたように、カオスのうねりに、ただ吞まれるのではなく、
周囲と協調しながらも、自分自身の意思で慎重に舵取りを。
一方、ポジティブな見方をすれば、詩的な想像力がとても豊かに広がります。
芸術的・クリエイティブな分野では、活動にエネルギーを注ぎこみましょう。
シンパシーを感じながら、誰かのために熱心に行動できるときでもあります。
共感の輪があっという間に広がっていくので、
なんらかのムーブメントが、多くの人を巻き込みながら、熱く盛り上がるかもしれません。
▽ 下弦から新月 ▽ (3月15日〜3月22日)
カオスの渦を徐々に抜け、清々しい朝の光が見えてくるように、
薄皮をはぐように心境が変化し、新たな希望や期待感がうまれるでしょう。
魚座の太陽と水星と海王星が重なり合い、双子座の火星とスクエア。
射手座の月が加わって、柔軟サインでタイトなTスクエアの下弦です。
また、金星は冥王星とスクエアに。
下弦前から続いている星回りは、下弦のタイミングでピークを迎えます。
非常に流動的で、状況も気持ちも不透明に揺れ動き、変化しやすい様子。
不注意になりやすいので、怪我や事故にも用心なさってください。
一方、感応力が冴え渡りやすい星回りなので、
占いに興味のある方は、いろいろな形で活かせるかもしれませんね。
人間関係では、思い込みを過剰に押し付ける人も現れそうです。
相手に影響を及ぼしたいといった無意識の願望や、
自分と相手の境界線が曖昧になるなどの心理的な問題が、背後にあるかもしれません。
魚座の季節らしく、愛情をもって交流しつつも、
互いを尊重できる適切な距離や付き合い方を、模索するタイミングとなるでしょう。
3月17日、金星が牡牛座へ移動。
金星が支配星座(牡牛座)で力を強めるとともに、安定感のある土星とセクスタイル。
3月17日を境に、緊迫ムードがやや緩み、
穏やかで安定した人間関係や楽しみを求めたい気分が高まります。
煽られやすい星回りが続いてはいますが、
身近な環境に目を向け、生活の中に楽しみを見つければ、
浮ついた心境が落ち着いていくでしょう。
3月19日、水星が牡羊座へ移動。
太陽と火星のスクエア、そして火星と海王星のスクエアも分離に変わります。
3月19日になると、流動的なムードが峠を越し、
発想が「自分軸」へと切り替わりやすくなりそうです。
ここのところ、厄介な状況にあった人は、
反省を踏まえて、新境地を求める意欲がアップ。
ひらめきに恵まれやすいタイミングなので、
新たな春、自分をリニューアルするアイディアを練ってみましょう。
3月21日、太陽が牡羊座へ入り、春分です。
占星術では、12星座の先頭の牡羊座に太陽が入る春分が、一年の始まりです。
満月以降、続いていた夜明け前の混沌のような雰囲気から、
本格的に切り替わり、早朝のような新鮮な空気が漂いだすでしょう。
そして、春分翌日の牡羊座の新月から、
この二週間とは、ガラリと違う次の新月のテーマが始まります。
次回、3月22日の新月リーディングは、3月21日の新月形成時に公開します。
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執筆者 【天音 絢文 プロフィール】
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