2022年1月3日:山羊座の新月リーディング by すずきふみよし
2022年1月3日3時33分|新月ホロスコープ(東京)
概観
新月=太陽と月の合が2室に。サインは山羊ですがカスプは射手です。
6室牡牛天王星と120度,3室水瓶土星と30度,4室牡羊カイロンと90度のアスペクトを形成しています。
アセンダントは蠍(28度)で,そのルーラー冥王星も2室山羊に。
その他の天体も含め2室が非常に密になっています。
ディスポジターでは土星(3室水瓶)または天王星(6室牡牛)を介して金星(2室山羊)に流れ,また土星に戻るルートがある一方,火星(1室射手)→木星(3室魚)→海王星(4室魚)で止まるルートがあります。
その他特徴的な配置として,
- ASC-DSCにノードが重なっている
- DSCにセレス(7室牡牛)が合
などがあります。
新月図解説
新月|山羊座13度のサビアンシンボル
新月のサビアンシンボルを見てみましょう(ルディア版)。
山羊座13度
火の崇拝者が存在の究極のリアリティについて瞑想する
キーノート:生死のプロセスの相互作用を超えた根本原理の主観的探求
“瞑想”という語のとおり,自身の内面に極度に集中する度数です。またそれを通じて,特権性や貴族性を排した,解剖的でも分析的でもない具体的な知性の活用をかんがえていくことがテーマになります。
どういうことかと言うと,前の度数が
山羊座12度
自然科学についての図解講座が生命のあまり知られていない側面を明らかにする
キーノート:よく知られていない領域を探求し自然の複雑なプロセスに横たわっている法則を発見する能力
であり,これは探求し説明することがテーマになる度数なのですが,勢い「知っているということ」や「知ることへの興味」について自惚れや奢りや特権性を帯びる場合が生じるからです。
そこを脱却して具体的な活用をかんがえる,そのためにいったん自分の内面に集中していくというプロセスなのです。
「知っているということ」それ自体は,別になに一つ偉くもありません。
「知っていること」をいったいなにに役立てるのか——それをかんがえ実現したときにはじめて,人に偉いと言われるかも知れない土俵に立てるのです。
キーワードとして“MAGIC(魔法,魔術,魔力,魅力)”が与えられており,このプロセスを実現できればそれはとても魔法のような力を他人に示すことになるでしょう。
ただしこの度数のネガティヴな発現としては“個人の能力の一貫した過大評価”というものがあります。
自惚れは脱却できずに終わるかも知れませんし,あるいはその魔法に魅せられた人たちから過分な評価を集めることになるかも知れません。
以上を向こう半月のテーマとして心に留めてみてください。
アスペクト,ディスポジター,その他注目すべき点
この新月がいくつかのアスペクトをとっています。
自身の内面に極度に集中することが,しっかりとした知性に基づいた堅実で実直なコミュニケーションをもたらし(3室水瓶土星と30度)仕事なりなんなり生産的な活動に好もしい大きな変化を与える(6室牡牛天王星と120度)こととなります。
その一方でとりわけ家庭の事情などによって内面への集中が難しいこともあるかも知れません(4室牡羊カイロンと90度)。
これはこれで必要なタスクであり,結果的に自分のためにもなることですので,どうにか折り合いをつけてください。
大掃除をしていなかったら,年を越してしまっていてもぜひとも。
親族との集まりなども,億劫でも顔を出しておくとよいでしょう。
ASC-DSCにノードが重なっていることからも,親きょうだいとの交わりが対外的に重要な意味を帯びる時期です。
2室が密になっている図ですが,密なクラスタ(マジョリティ)のなかで太陽+月と冥王星のミッドポイントにジュノーがあります。
ジュノーはジェンダーロールにおけるメリット・権利であると私は解釈しているのですが,自分自身本来であろうとする姿(太陽+月)と,それに対するなんらかの得体の知れない圧(冥王星)の間で,そのメリットが抑圧されている状態です。これは男女問わずそうなります。
ジュノーと対に捉えられるのがベスタで,こちらはジェンダーロールにおけるデメリット・責務を示します。
このベスタに対し冥王星が30度。ここはやはり上述のとおり,せっかくの新月のテーマに向かい切れない場合は,家庭の事柄に向き合ったほうが賢明かも知れません。
DSCにセレスがあります。セレスはパラスと対に捉え,それぞれ
- セレス:女性の保護的な側面,母としての女性
- パラス:女性の攻撃的な側面,娘としての女性
を示します。
牡牛座29度
テーブルに着いて仕事している二人の靴修理屋
キーノート:人間の成熟した理解の二つ折りの性質
分業やシェアで問題を解決する,またその手腕や能力をもっていることを意味する度数です。
人には優しく,お世話して差し上げるのが当然とおもって接したほうがものごとがスムーズに運びます。
2室の密,山羊強調のなかで,やはり土星が強い図です。
水瓶座13度
バロメーター
キーノート:行動のため前もって計画を立てておけるようにする基本的な自然事実を発見する能力
これは計画を立てることそれ自体ではなく,その予兆を見るという意味合いがあります。
上述のとおりあれこれとやりくりしなければならないことが噴出してきますが,自分の経験則として「こうしたらこうなる」「これやったらあかん」というものがあるとおもいます。
勘を働かせてうまいこと「ここでこうしたらこうなるのはわかっているから,じゃあこうしたらこれ回避できるのではないか」等のマネジメントをしてみてください。
これで自身の内面に集中できるようにするのが鍵となるでしょう。
1室の射手火星は新月に30度,土星に60度です。衝動をうまくコントロールして使いましょう。
次回、1月18日の満月リーディングは、満月形成時に公開します。
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執筆者 【すずきふみよし プロフィール】
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—- 新月とは —-
地球から見て、太陽と月が重なるときで、月の光が見えなくなります。
旧暦(陰暦)では新月から1ヶ月がはじまります。
占星術では、太陽の意志を月が受け取り、新しい目的が生まれる日
として、その月のテーマを読み取るときに用います。