2020年10月31日:天秤座の満月リーディング by 天音絢文
2020年10月31日23:49 満月ホロスコープ (東京)
10月31日(満月)から11月15日(新月)までの星模様 by 天音絢文
2020年10月31日23:49、満月が形成されます。
牡牛座の月と蠍座の太陽による満月です。
新月から二週間たって迎える満月は、
新月から始まった約一ヶ月の流れのピークであり、分岐点です。
新月以降の流れのなかで確かになってきたことを踏まえ、
より広く周囲や世の中、全体性に目を向けながら、活動していくタイミングとなります。
前回の新月図では、天秤座の新月と、
山羊座・木星・冥王星・土星と、
牡羊座の火星がTスクエアを形作り、
変化のうねりのまっただ中にあるような図でした。
木星・土星・冥王星のコンジャンクション(特に土星と冥王星)は、
社会の根幹的な部分や、人の心の深い部分を何度も揺さぶりながら
新たな構築や再生をうながします。
その配置を新月が、対向の火星とともに焦点化しています。
続く今回の満月図では、
大きな変化のうねりの中にありながら、
変化・変革のテーマが、よりシャープに表れています。
というのも、満月の軸の月側に、変革の星・天王星が
わずか数分のオーブでピタリと重なっているからです。
満月の時点では、まだ水星は逆行中なので
心の中や、水面下での動きとして表れやすいかもしれません。
けれども、満月の4日後に水星が順行に戻るため
満月頃からのざわめきは、ほどなく表立った形で動き出し
新たな変化への気運が加速していくでしょう。
満月は、牡牛座の月と蠍座の太陽の間で起きます。
衣食住の心配をすることなく生活を守り、
穏やかに暮らし続けるために、
根本的な問題に向き合い、人とタッグを組みながら、
必要な変革を行うタイミングとなりそうです。
また、新月は天秤座、
今回の満月のときに太陽があるサインは蠍座、
ともに、人との結びつきと関連するサインが強調されています。
新月図では
金星(天秤座の支配星)が12ハウスにあって海王星と対向し
さらに対人を表すディセンダントに
傷と癒しの星・キロンが重なっていました。
そのため、
対人関係の中で弱者や自己犠牲的な立場に置かれることや、
他者との関係の中で負った痛みを、いかに水に流し癒していくか
といったことが動機となりやすい、新月からの一ヶ月でもあります。
満月で浮上する変革は、よりよき未来のために、
対人関係に改善のメスを入れていくことにもなるでしょう。
大きな変化の年の2020年
今回の満月は「次に目を向ける」とき
二週間前の新月リーディングで、
山羊座で土星と冥王星と木星が重なる2020年は、
世の中の風潮、構造、人々の意識が大きく変化する年であり、
その残り三ヶ月弱で
今年の大きな脈動の最後の一山(山脈)を迎えると書きました。
この山脈は、細かく見ると三つの山があり、
一つ目の山が新月後、
そして続く二つ目の山が、今回の満月後にあたります。
さかのぼると、土星と冥王星は、
4月末~5月上旬にかけて逆行となっていましたが、
9月末~10月初めにかけて順行に転じ、
この先、徐々に距離(オーブ)をあけていき、
12月半ばには、土星は水瓶座に移動し、山羊座には戻りません。
そのため、
土星と冥王星が順行に転じて間もなく起き、
土星・冥王星・木星にアスペクト(スクエア)していた
今回(二週間前)の新月は、
2020年の社会的な変動の流れを踏まえながら、
すでに過去になりつつあることに(心の中で)かたをつけ、
次(新たな時代)へと目を向けて、意識を切り替えるタイミングです。
そして、天王星と重なる今回の満月は、
「次へ目を向ける」テーマがより強調されています。
この先の流れをみると
12月半ばに土星は水瓶座に移動し、
同じく水瓶座に移動した木星と、年末の冬至に重なります。
この木星と土星の重なり(コンジャンクション)は、
占星術では、新たな風の時代の本格的な幕開けといわれます。
2020年に、ほの見えてきた新たな時代の兆しが、
明確な形であらわれ、戻ることなく進んでいくでしょう。
そういった大きな流れの中で今回の新月・満月をとらえると、
社会システムも、個人のライフスタイルも
大きく揺れ動いた2020年を通して徐々に変化してきたことを、
新たな未来の地図の下絵として描き始めるような節目かと思います。
また、今回の満月の時点では、新月が起きた位置に水星があります。
この水星は、満月の4日後に逆行から順行に転じます。
水星は具体的な方法や考え方、コミュニケーションを示すので、
二週間前の新月以降に浮上してきている個々のテーマや、
心の中で決まりつつあることを、
満月、特に水星が順行する11月4日以降に、
具体的な案としてまとめたり、
他の人に伝えたり表明したりするタイミングとなるでしょう。
さらに、最後の一山(三つ目の山)は、次の新月頃です。
新月の前日に、逆行していた火星が順行に転じます。
これは、行動のスイッチが入るタイミングです。
次の新月以降、浮上してきた新たなプランや、
棚上げしていた物事が、一気に熱を帯びて動き出していくでしょう。
まとめると、二週間前の新月からの約一ヶ月間は
精神面での変化や切り替え(新月)
具体的な方法・立案、人への働きかけ(満月以降)
本格的なアクション、再始動(次の新月へ)
といったプロセスを踏みつつ
2020年の12月半ば過ぎから始まっていく2021年の新たな流れへと
心の中でギアチェンジしていくような契機になるかと思います。
〇 満月 〇 (10月31日~)
11月1日になる直前に満月となります。
そして、11月4日の未明に、水星が順行に戻ります。
天王星と重なる満月は、望ましい未来のために、
思い切った分離や独立の衝動が高まりそうな配置です。
土星とスクエア(90度)の状態で、
逆行から、いったん動きを止め、再び順行に転じる水星は、
過去から未来に向けて、足元を確認したうえで、
きちんと「一線引いて」先へ進んでいくような動きです。
これらの動きから見ると、満月後の数日間は、
水面下、あるいは心の中で、緊張感が高まったり、
否応なく答えが決まっていったりするような雰囲気です。
ダムが放水する前に、水をためていくような感じでしょうか。
そして、水星が順行に転じる4日以降、
ダムの水門を開けて水を流すように、
人との交流が徐々に活発になり、これまで静かだった状況が動き出します。
約三週間、心の中で温めてきたこと
熟成させてきたことがある人は
思っていることを言葉にし、相手に伝えたり
人の輪の中に飛び込んだりしていくときです。
特に、月が蟹座を通過する11月5日の朝から7日の夕刻までは
慌ただしくなりそうです。
どうすべきかといった義務意識や、
周囲の思惑にとらわれすぎることなく、
心のままに動いていきましょう。
考えていた成り行きとは違うかもしれませんが、
起きてくることに、一生懸命取り組むうちに、
人との関係や、大きな流れの中で、
自然に動かされていくことになるでしょう。
▽ 下弦 ▽ (11月8日~)
9月10日から逆行していた火星が、
約二ヶ月ぶりの11月14日に、順行に転じます。
ここしばらく棚上げしていた物事が再び動き出します。
ただし、火星が順行に変わる前の速度が落ちるタイミングで、
金星が対向位置を通るため、
人間関係、特に恋愛では、重要な出来事が起きそうな星回りです。
牡羊座火星も、天秤座金星も、自分の力が強まる位置にあり、
それが真逆の位置で向き合うため、
互いの主張を譲らず、ぶつかりあいが起きやすい雰囲気です。
と同時に、金星も火星も恋愛に関する惑星であり、
それが相手を強く意識する対向位置(オポジション)なので、
恋が急進展したり、これまで友達だった相手と恋に落ちたり…
といった展開も起きそうな気配もあります。
一方、蠍座の太陽が魚座の海王星と
トライン(120度)になる位置を通っているので、
優しい思いやりや共感、そして愛によって、
相手と深く結ばれる流れも浮上しています。
火星が逆行から順行に切り替わるタイミングなので、
これまでの経緯や積み重ね、過去の思いがきっかけになりそうなとき。
親密さを深めるか、反発して離れるかは、その人や状況次第ですが、
関係性にダイナミックな変化が起きそうな一週間です。
また、火星が順行に転じた翌日に次の新月となり、
新しい方向にむけて、流れが加速していくので、
新月前の今週のうちに、趣味の世界に、とことんはまって過ごすと、
心の癒しや不思議な開放感を味わえ、パワーチャージできるかもしれません。
執筆者 【天音 絢文 プロフィール】
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