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2022/11/21

タロットスプレッドから情熱とときめきの日米差を考えてみました

こんにちは。第三の眼代々木店、タロティスト・西洋占星術師の藤井まほです。

 

タロットのスプレッド(展開法)には伝統的なものと、タロティストたちが自分で考案したものの両方があります。わたしはときどき新しいスプレッドを求めてInstagramで海外のタロティストの投稿を見ることがあるのですが……。
先日見つけたのはアメリカ人タロティストが考えた「あなたのスパークを見つけよう」というスプレッドでした。

 

スパークという情熱の形

スパークとは火花や生気、ヒラメキ、インスピレーションのこと。
カードを5枚引き、「なぜいまスパークが必要なのか」「いまの人生に欠けているもの」「何がわたしからヒラメキを遠ざけているのか」「どうしたらヒラメキが得られるか」「どうしたら我が内なるマジックとつながれるか」の答えを探ります。
「ヒラメキ」と「内なるマジック(自分のなかにあるスピリチュアルな源泉や能力などをこのように表現することがあります)」を結びつけているところが面白いですね。

 

スパークというと、タロットではこのカード「ワンドのエース」を連想させます。こんな絵柄です。

ついでにこんなレコードジャケットもありました(左はテキサス出身のブルーズマン、ライトニン・ホプキンスの名盤『モジョ・ハンド』、右はサンフランシスコのベイエリア・ファンクバンド、タワー・オブ・パワー『バンプ・シティ』)
『モジョ・ハンド』ではタロットの図像は意識されていないのですが、1972年発表の『バンプ・シティ』はモジョ・ハンドとワンドのエースの両方を踏まえたデザインのように思えます。少し脱線して、意外にいろんなところにタロット図像は見つかるよね、という単なるお遊びネタなのですが(^^)

ときめきという情熱の形

何が言いたいかというと、情熱とかスパークとか、『わたしにはちょっと縁遠いな」と感じていらっしゃる方もあるのではないかなあと思ったのです。
「あなたの人生にはスパークがない!」「探さなきゃ!」と言われて、お見せした画像のような「バーーンン!」としたイメージを探しても自分のなかにはなかなか見つからないなと思うことはありませんか?

 

スパークと言われて思い出すのが、近藤麻理恵さん=こんまりさんが北米進出したときに彼女の片づけメソッドのキーワードだった「ときめき」を「スパーク・ジョイ」と翻訳されたことです。”spark joy”を直訳すれば、「喜びに火をつける」。
こんまりメソッドでは、持ち物を手放すか手元に置くか判断するときに決め手となるのが「それによってあなたがときめくかどうか」。それを英語にするときに「それがあなたの喜びに火をつけるかどうか」に変えたんですね。
このふたつ、似ているようでちょっぴり違う気がします。

 

スパーク(火花)の動的で派手な感じに比べると、ときめきはもう少し静かな印象ですよね。

アメリカと日本の文化の差でも感じられますが、もしかしたら個人差も大きいかもしれません。スパーク・ジョイ!な日本人もいれば、ときめきのほうがしっくりくるアメリカ人だっているでしょうから。

 

なぜ情熱が大切なのか

 

ワンドのエースの絵柄に象徴される「情熱」のイメージにとらわれると、見えなくなってしまうものもあると思うのです。
最初に書いたように、スパークという火花は生気や活気といった生きる上で必要なものをも表します。あなたのなかの、静かで、とても小さなときめきのカケラのようなものが、あなた自身がこれからも輝いて生きていく上で大切になってくるかもしれません。

タロットや占星術では、そんな小さな情熱のありかをひもといていくことができます。

なんとなく低調だな、心躍ることが少ないな、「自分のなかのマジック」とつながっていないな、と感じたとき、占いをご活用くださいね。

 

お知らせ:「青い鳥のタロット」みくじ、やります♪

 

さて、この11月、長年お世話になっている「青い鳥のタロット」が誕生10周年の節目を迎えるのだそうです(タロットの絵は川口忠彦さん、監修はみかみまきさん、藤井まほは「トーキングアバウト」というタロットメイキングにまつわるお二人のトークの司会進行構成を担当させていただきました)。

 

10周年をささやかにお祝いする気持ちから、11月23日(祝)からの対面鑑定では「青い鳥のタロット」みくじをひっそり開催いたします♪
青い鳥のタロット(大アルカナ22枚)から1枚を引いていただいたカードに、対応した簡単なメッセージをおつけしてプレゼントします、もちろん無料です。
表も裏もきれいなカード、海外のタロティストやコレクターさんにも大人気だそうです。
年末にかけてのお守り代わりにぜひ引いていってくださいね。

 

>>>『情熱のありか』~2022年10月のブログテーマ~

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