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2021/08/03

愛と力の関係(ウェイト版タロット8番「力」Strength)

こんにちは。内田ユミ(ルーヴルの魔女)です。

「第三の眼」代々木店で
第2、第4月曜日と、第3日曜日に
タロットの鑑定をしています。

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愛はすべてを包む

ギリシア神話に出てくる
主要な女神の一人「アフロディテ」は
愛と美と豊かさの女神です。

 

ローマ神話では「ウェヌス」
一般的には「ヴェーナス」として
通っています。

 

ボッティチェリ作「ウェヌスとマルス」1483年
(※Public domainの画像です)

 

 

 

「軍神アレス」は、ヴィーナスと
おつきあいしています。

 

アレスは、ローマでは「マルス」
英語でいうところの「マーズ」です。

 

この、美男美女の神様カップルは
西洋の絵画によく登場します。

 

 

特に、ルネサンス期の絵画では
しばしば暗示的な意味を持って
描かれます。

 

 

戦いの神であるマーズは
荒々しく暴力的なため、

めったなことでは他の神々も
寄り付かないのですが

例外的に、ヴィーナスとだけは
仲良しです。

 

 

二人が寄り添って描かれるとき、
戦いの神は、甲冑を外しています。

 

表面的には 男女の愛の場面ですが、

もう一歩、踏み込んで解釈するなら
愛は、闘争に勝ることの例えです。

 

 

上記のボッティチェリ作品では
マーズは無防備な姿で眠りこみ、
対照的に、ヴィーナスは覚醒しています。

 

ほかにも、同様の趣旨で描かれた絵画は
たくさん存在します。

 

・鎧を外すためには、先に愛で満たされること

・愛は、戦いよりも 人を動かす

 

という寓意を含んでいます。

 

 

 

ウェイト版タロットの8番「力」

 

このような絵画を目にするとき……

直接的な関係はありませんが、

 

私は、ウェイト版タロットカードの
8番「力」STRENGTH を連想します。

 

 

 

白いドレスに身を包み
髪や腰回りを花で飾った女性が

ライオンの頭に手を置き
口を閉じようとしています。

 

ライオンは、尻尾を下げて
すっかり女性に
心を許しているようです。

 

 

このカードは(単体では)

憎しみや恐れ、あるいは
物質的な価値(=絵の中のライオン)に対して

 

広い意味での愛や、精神的な力の強さ
(=白いドレスの女性)が

打ち克つ状況を伝えてきます。

 

 

タロットの相談者さんが

このカードの女性の立場なのか
ライオンなのか、

 

あるいは、

尋ねている状況そのものが
いずれかに相当すると読むかは

そのときのカードの展開によります。

 

 

ヴィーナスの前で
戦いの神が鎧をはずすように、

 

百獣の王もまた
やさしく包まれる愛の力の前には

子ネコのように可愛らしくなってしまう。

 

 

 

西洋の数々の絵画からも
タロットカードからも、

「愛」は、何ものにも勝る「力」だという
メッセージを私は受け取ります。

 

 

カードの展開の中に
「STRENGTH」が現れたとき、

私は、この世界の
仕組みの優しさについて

お伝えしたいと思うことが多いです。

 

**********

 

「そっと背中を押してほしい」
「迷いから抜け出したい」など

 

タロットで解きほぐしたい
▽お悩みがある方へ▽

内田ユミ(ルーヴルの魔女)のタロットリーディング

 

この8月から「第三の眼」代々木店 で

ウェイト版のタロティストとして
月に3回、担当しています

 

西洋美術史講師として
7年前から現在も活動しており

延べ2,000名の方に
絵画の見方を教えてきました

 

タロットリーディングでは、

思考的に理解したい方にも
直感派の方にも

どちらにも響く言葉で
課題解決のヒントをお伝えします。

 

★8月の鑑定日
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★9月の鑑定日
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