こんにちは。第三の眼・代々木店のあさぎ真那です。

今回も引き続き、『運命は決まっているのか、いないのか』についてです。

運命って決まっているんでしょうか。

これについては誰にもわかりません。

運命が決まっているといっても、証明のしようがないからです。

結局は、信じるか信じないかという問題になります。

そもそも「運命」って何でしょう？

広辞苑には「人間の意志にかかわりなく、身の上にめぐって来る吉凶禍福」とあります。

では、「宿命」はどうかというと「前世から定まっている運命」となっています。

「命が宿る」と書いて「宿命」。

なるほど、前世に基づいて命が宿ったときに定まるということのようです。

一方、「運命」は「命を運ぶ」と書きます。

命を運ぶのはいったい誰なんでしょう。

だいぶ前に、ある古武術家の方のワークショップに行ったことがありました。

古武術に興味があるわけではないのですが、

お弟子さんとのコラボで「身体の使い方」をテーマにしていたので

腰痛持ちの私は参加してみることにしたのです。

そのワークショップのQ&Aセッションで、

参加者の一人から「なぜ先生は古武術の道を志そうと思われたんですか？」

という質問があり、それに対する答えは次のようなものでした。

「すべてが運命で決まっていると思うと怖い。

でも、すべてが自分の意志で決まるというのもまた怖い。

だから、そのほどよい中間点を見つけようと思って古武術を始めたんです」

その回答を聞いて私は、人が占いをやりたがるのも

そうした心理からなのかもと思ったのです。

何もかも運命で決まっているなら、なるようにしかならないのだから、

占いなんかやってジタバタしたってしょうがないわけです。

一方、「すべては自分の意志次第！」と腹をくくるのも怖くて、

どこか「運命のせい」にしたいところもある。

そのほどよい中間点を探るのが占いなのかもしれません。

でも、そもそも、運命がきっちり決まっているなら、

「開運」というものは成り立ちません。

ある程度、変えられる余地があるからこそ、開運・改運できるのです。

私は占いとは人生の天気予報のようなものだと思っています。

当たることもあれば当たらないこともある。

「人生、心持ち次第。占いに頼る必要なんてない！」

と思っている人でも（そう思っていたこともありました（笑））、

「天気予報なんて必要ない！心持ち次第！」と思って

大雨に濡れて帰ってくる人はあんまりいないと思います。

この頃は、連日、台風のニュースばかりですが、

台風が近づいているからといって、

「台風が来る！どうしよう！」とただ泣いている人はまずいません。

非常食を買い込んだりして、何かしら台風に備えるでしょう。

それと同じで、もうすぐ大変そうな星の配置になるとわかったら

それに備えてできる準備はしておくことです。

あらかじめわかって備えられるのなら、それに越したことはありません。

また、週末に天気がいいとわかれば外出の計画を立てるように、

発展が期待できそうな星の配置になるとわかったなら、

何もせずにじっとしているのはもったいない。

人生を山登りに例えるとすれば、

必ずしも頂上を目指さずに五合目で十分という人もいるでしょう。

楽をしてロープウェイで山頂に行きたい人もいるでしょうし、

大変でも自分の足で登ることに喜びを感じる人もいるでしょう。

それを選択するのは自分自身です。

ところで、前述の古武術家の回答の話を占星術の師の一人にしたところ、

「それを考えているのは誰かということです」

という禅問答みたいな答えが返ってきました。

夕雅さんが「小我・大我」ということを書かれていましたが、

運命か自由意志か、云々、と考えている私は「小我」であって、

自己を超越したより大きなもの、「大我」と一体になって生きることができれば、

宇宙の意志である運命と自由意志のあいだに境目はなくなるのかもしれません。

天王星・海王星・冥王星のハードアスペクトがどれくらいつらいものになるかは

宇宙の意志と自由意志がどれほど一致しているかによるとも考えられます。

私自身はその境地にはほど遠いので、

まだまだほどよい中間点を探り続けることになりそうですが。

さて、あなたの「命を運ぶ」のは誰なのか。

占い師でないことは確かです（笑）。

運命と自由意志のほどよい中間点を探りたい方は

代々木・オンラインでお待ちしています。

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