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2021/04/10
インタビューのすすめ
こんにちは!
第三の眼・代々木&オンラインのぐらはです。
春休みも終わって新学期、新年度が本格的にスタートするといったところですね。
職場や生活環境も新しく変わって、ドキドキ、ワクワクしてる人も多いかもしれませんね。
4月12日は新年度に入って初の新月です。
メルマガでリーディングを担当しました。
『2021年4月12日(新月)から4月27日(満月)までの星模様 by Graha』
よかったら、参考にお読みください。
ブログテーマの『ジェネレーションってどう考える?』です。
『ジェネレーション』は分厚いテーマです。
いろいろ思うところを書いていきたいと思います。
占星術をやっていると周囲の人はすべて先生です。
なかでも、家族や友人など身近なひとから教えられることは多いのです。
観察癖がつくのはひとつの効用ですが、
いっぽ進んでインタビューすることをおすすめしたいと思います。
インタビューというと大げさかもしれませんが、
それとなく、普段の会話からちょっとしたクエスチョンを振るのです。
「どう思う?」「昔はどんなだった?」 と。
親や年長者の経験談は重要です。
大人が自らの人生の経験を、下の世代に語ることは重要なことだと思います。
残念ながら、日本では語り継ぐという行為が
失われてしまったのではないかと思うのです。
家族のあいだでも、地域のコミュニティでも、
豊かな生活文化や、平和な社会を維持していくためには、
「語り継ぐ」ことの重要性をここ最近強く実感します。
しかし、大人は語ってくれなかった・・・。
現在のSNSなどの言論空間については取り上げません。
別に考えてほしい。
「口伝」といった、直接的な語りの世界です。
なので、すべの人に自分の身近な両親や年長者へ
直接のインタビューすることを提案したいと思います。
父があるとき、ぽろっと言いました。
親戚がつぎつぎと亡くなっていくと、「昔のことを知っている人がいなくなる」
父の中で、何か知りえない謎の手がかりが消えてしまうかのような風でした。
年長者も口を開かなければ、過去の情報は知られず、
過去の事実は、誰に伝えられることもないのです。
自分を知るうえで、
現在と過去と未来はセットであることを思えば、
過去の情報が圧倒的に欠落しているように感じます。
アイデンティティーというものの厚みが脆弱で、
生きる動機も心もとない。といったことは、
心理的なソースが欠如しているのではないかとも思えるのです。
私の知るある知り合いは、歴史について詳しいのですが、
「よくオヤジから聞かされた」と言ってました。
それは彼なりの歴史観を作っていて、それが社会や世渡りする上で、
大きな観点になっていることをみると、こうした背景をもっているのと
そうでないのとでは、大きな違いがでてくると納得したのです。
彼は私と同い年です。
彼から見れば、この今の社会も若い世代の人達も、
平和ボケしたぬるま湯世界の住民のように見えるようです。
ある意味自分のルーツを知るうえで、
もっとも身近な、両親、父と母がどんな人生の歴史を
歩んできたのかを知ることは重要なことです。
私の両親は、ともに出生時間は不明ですし、
昔は生年月日も戸籍上変更することも多いですから、
チャートの解読の理由もあって、それとなく両親にインタビューをします。
父は質問をふると、機嫌が良ければいろいろ話してくれます。
子ども時代頃や、昔の風習、食べ物のこと、親戚兄弟のこと、
丁稚奉公のころや(父は職人上がり)、クリスチャンになった経緯、
独立した頃の働きぶりや海外出張のことなど…。
父についてはだいぶ詳しくなったけど、
母はなかなか口を開かない傾向があって、
結婚前の母がどんなであったなど謎が多いです。
両親は昭和の高度成長期を担った集団就職世代で、
まさに『オールウェイズ三丁目の夕日』のまんま、
十代のうちに東北から東京へと移り住み働いてきた世代です。
ふたりとも戦中生まれで、東北育ちです。
その過去の田舎くらしの風景は、この現代の生活とはまったく違います。
当然ながら便利な家電なども皆無ですから、想像するしかないのですが、
何か現代では失われてしまった、不思議で豊かな暮らしが存在していたことが
感じられ、びっくりしたり、引き込まれるような興味を感じることもしばしばです。
親と子の関係は不動のものですが、
あたりまえですが、親には親になる前の人生があって、
子どもだった頃、思春期には時代は違えどもひとなりに色恋も経験したでしょう。
自分の親をひとりの人間として、
ひとりの男として、女として、みることも大切な視点です。
特に家族、親と子の関係、夫婦などは、
思考停止しているケースが多いかもしれません。
風の時代においては、「真実を知る」ことが、
重要な通過点になると思っています。
そのためには、固定化されていた視点をもっと柔軟にして、
謎を解き明かすこころみや探求心をもって、
身近な人や周囲の世界と向き合ってみてはと思うのです。
(つづく)
占星家・タロティスト
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