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2024/08/18

心理占星術で考える「運命」と「選択」

こんにちは!

北海道(函館)支部&オンラインで、
心理占星術コンサルテーションをしている夕雅(ゆうが)です。

今回は心理占星術からみた「運命」について考えたいと思います。

 

当たる占いと運命論『運命は決まっているのか、いないのか』

 

人はなぜ運命に心惹かれるのでしょうか

古来より、「運命」は人の力では変えられないものとされてきました。
天や神の意志によって定められ、抗うことはできないと言われています。

しかし、現代においては、自由意志に対する認識の向上や行動範囲の拡大により、その考え方も変化しつつあります。
多くの人々は、自分の人生は運命に左右されるものではなく、自らの手で築き上げるものだと捉え始めています。

にもかかわらず、「運命」は今日でもよく使われる言葉でもあります。

予期せぬ出来事が起こると、「これは運命だったのかもしれない」と考えることで心の負担を軽くし、「運が悪かったから仕方がない」と自らを納得させ、それ以上深く考えないようにすることがあります。

自分ではどうにもできない状況に直面した時、「運命」という言葉は厳しい現実を受け入れ、心の整理をつけるのに役立つこともあるのです。

また、運命の人を求めて新しい出会いに期待を寄せた経験のある方もいるでしょう。

「運命」という言葉が人々の心を今も引きつけるのは、先の見えない人生に何かしらの因果や縁を見出したい、昔から私たちの心に刻まれている願いなのかもしれません。

ティル式心理占星術と運命論

ノエル・ティル式心理占星術では、星が運命を決めるのではなく、決めるのはその人自身であると考えます。
困難に見える星の配置であっても、それはその人の成長に必要なものと考えます。

ただ、ホロスコープ(出生図)の分析とクライアントの実際の人生の話とでは共通点が多いので、そこに運命的なものを感じやすいかもしれません。
ですから、「当たっている」「これは運命なんだ」と感じるクライアントの気持ちもわかるのです。

実際に、あるコンサルテーションで「ずっと冗談で『私はこの星の下に生まれた』と言っていましたが、本当にそうだったんですね(笑)」と話す方がいらっしゃいました。その方はボランティア活動に積極的でしたが、なぜそうした活動に引かれるのか疑問に思っていたそうです。

「どうやらボランティアは私の天職のようですね。そんな感じはしていましたが…(笑)」ともおっしゃっていました。

このクライアントの適職は援助・支援系の強調がみられました。
まず、仕事や社会的立場に関係するМC軸に12ハウスの水瓶の土星が60度の角度で接触しています。
12ハウスにある水瓶の土星は、困っている人を見過ごすことができない人道支援の方向に向かいがちです。
その土星は8ハウスの海王星と90度。МCを支配している木星は12ハウス在で海王星(救済に関連)に支配されています。
8ハウス、12ハウスは、相手に寄り添う援助に関係しており、МCに関わる天体が援助・支援に関するハウスや天体と密接な関係になっていました。

多くの人は、自らの行動を無意識のうちに行っているため、占星術セッションの内容に運命的なものを感じることがあるでしょう。
ただ、ホロスコープだけでその人のすべてがわかるわけではありません。大まかな状況しかわからないのです。

例えば先ほどのクライアントの場合、人を助ける援助・支援系統の職業が適職であり、天体のつながりからは管理的要素も強いことはわかりましたが、職種を限定することはできません。実際の人生をどう生きてこられたか、しっかり聞く必要がありました。
実際はお子さんが通っていた学校でのボランティア活動に参加しつつ、あるNPO法人の管理職としても活動している方でした。
まさに、この方にしかできない仕事を選択されています。

育ってきた環境や周囲との関わりから、現実にその人が何を選択し経験を積んできたか。
それらを改めてホロスコープに反映させることで、その人となりが浮き彫りになり、ホロスコープの分析を明確なものにしてくれます。
つまりは、人生におけるその人の選択が、ホロスコープの天体を動かしているとも言えるのです。

選択が運命を動かす

人生における選択は個々人に委ねられており、それによって独自の個性が形成されていきます。

その人の持って生まれたものをホロスコープが示すという考えからみれば、ホロスコープが示すものは「運命」として置き換えられるかもしれません。そう考えると、個人の選択によってその「運命」を動かしていくことは可能です。

迷いを感じたり、内心では何かをしたい衝動があるけれど、何をすべきかわからないと感じる時は、人生に変化が訪れている兆しです。
現在起こっていることを感じ取り、新しいビジョンを描く時期かもしれません。
また、これまで自分らしい選択ができていなかったと感じる方は、まさに今、自分の個性を認識し、これから何ができるか、見極める時かもしれません。

心理占星術によるコンサルテーションでは、自分の個性や自分らしい人生について話し合い、これからどのようにその個性を表現していくか、そしてその適切な時期がいつかを一緒に考えていきます。

未来を見据えた計画は、自分の運命を動かす力そのものです。
動き出したいけれど踏み出せない方は、星の動きを参考にしながら、行動を起こす最適な時期を探ることをお勧めします。

 

夕雅は、オンラインと対面で心理占星術コンサルテーションを行っています。
対面セッションはプライバシーが確保できる五稜郭公園近くの個室で行っています。

 

⇒ 個室の写真など、北海道支部の情報はこちらでご覧ください。

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