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2020/03/13

よみがえった物語ー魚座の水星逆行

こんにちは。
第三の眼 代々木店のぐらはです。

 

現在の新型コロナウイル感染にも関係しますから、
今回の逆行、魚座の水星について
おさらいしておきたいと思います。

 

水星は1年にだいたい3回ほど逆行します。
その第一弾が、2月17日から3月10日まででした。

魚座13度から水瓶座29度まで戻り、
現在(3月12日)は水瓶座にいます。

 

水星、つまり知性に関する話ですが、
水星は太陽に最も近く、太陽の衛星のような存在です。

ですから知性とは、太陽が示す「目標」の
意志決定のために働くものだと言えます。

 

水星そのものは、情報伝達や神経的な働きです。
物事をスムーズに運ぶ働きのすべてに関することです。

 

2月17日に、
海王星に5度前まで接近して、踵を返して逆走しました。

中国武漢から、新型コロナウイルスの感染拡大が伝えられ、
政府の対応も、公的機関の声明もぐずぐずしていましたがら、
表も裏でもさまざまな情報が飛び交い実態のつかめない、
不穏な空気が広がっていました。

 

逆行で伝わる力も弱まりますから、
期待もこめて、感染の拡大は抑えられるのではないかと…。

実体の把握とそれに対する具体的な対処が進むだろうと…。

 

事実調査が進めばデータが公開されていきます。
日々増えていく数字に踊らされているのが実情です。

そして現在、異例の出来事に皆がその対応に苦慮しています。
通常の生活運営が停止し、経済状況の悪化が深刻化しています。

 

3月10日の満月。正午前に水星は順行に入りました。

一夜明け
3月11日、WHOは「パンデミック」の状況にあると表明しました。
3月12日、政府は「緊急事態宣言」を可能にする特措法を可決しました。

これから新たな局面へと進んでいきます。

 

情報伝達や知性としての魚座の水星は、
インフルエンサーです。

その流通力は「拡散」ですから、その影響を把握できません。
イメージが先行して、さまざまな憶測や不安を広げます。

 

このような局面にあって、警戒しなければならないのは、
「恐怖」や「不安」にとらわれることで起きる心理的なダメージです。

合理的思考の欠如、誤った情報の拡散、集団的な連鎖、
不安に駆られて引き起こされる誤った行動です。

 

先のブログに繰り返しますが、
逆行現象は進化に欠かせない重要な期間だと書きました。
私たちはテストされているということです。

 

イタリアの校長先生が生徒たちに向けたメッセージが話題になりました。

中世にミラノを襲ったペストの流行について書かれた小説を取り上げて、
21世紀になっても感染症に慄く人間の心理は変わらない
合理的思考をしなければ私たちは見えない恐怖を克服できませんと説きました。

この本の中には、外国人を危険だと思い込んだり、
当局の間の激しい衝突や最初の感染源は誰か、
といういわゆる「ゼロ患者」の捜索、専門家の軽視、感染者狩り、
根拠のない噂話やばかげた治療、必需品を買いあさり、
医療危機を招く様子が描かれています。

まるで今日の新聞を読んでいるような気にさせられます。

頭を冷やしなさい。集団妄想に取りつかれてはなりません。

それは社会生活や人間関係の荒廃、市民生活における蛮行です。
見えない敵に脅かされた時、人はその敵があちこちに潜んでいるかのように感じてしまい、自分と同じような人々も脅威だと、潜在的な敵だと思い込んでしまう、
それこそが危険なのです。

そしてカミュの小説の「ペスト」が、異例の売上げだそうです。
現在の状況がこの小説を彷彿させると話題になっているのです。

 

さらに、日本から中国への支援物資の段ボールに書かれた漢文が
中国の人たちを感動させたといった話題もありました。

中国のSNS上にはこの漢詩を解説する動画などが投稿され、
「(鑑真を動かした漢詩が)再び中国の人の心を動かした」
「1300年の時を隔てて私も泣きました」などの声が伝えられました。

「山川異域,風月同天」
(住む場所は異なっていても、風月の営みは同じ空の下でつながっている)

約1300年前に天武天皇の孫の長屋王が、唐の高僧・鑑真に宛てたとされ、
このメッセージに心を動かされた鑑真が来日を決めたと伝えられている。

 

時を超えてよみがえった「物語」たちです。

古典など過去の文学や思想の再評価、
といったことも魚座の水星逆行のトピックです。

過去を顧みて、この状況に対する考察を深め、問いかけ、
これからの未来に対して最善の意志決定をしていきたい…。
今を乗り越えようとする知性の表れです。

 

 

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