こんにちは。あさぎ真那です。

先日、心理占星術研究会の『家族の伝承』講座の1回目に参加しました。

10回にわたって、掘り下げていくのですが、

みんなで意見を言い合いながら深めていくのは実に楽しいですね。

この講座ではブライアン・クラークの『The Family Legacy』がテキストです。

予習がてら、原文にも目を通していたところ、気になる箇所がありました。

「Astrology allows us to reflect on these raw materials and offers ways we can be authentic in response to our ancestral inheritance.」

という一文。

「占星術は、受け継がれたこれらの原材料について私たちが熟考し、

祖先から受け継いだものに対してauthenticに応じるための方法を示してくれるのです。」

といった意味ですが、この「authentic」ってなんでしょう。

「authentic」は「本物の」という意味です。

では、「祖先から受け継いだものに対してauthenticに応じる」っていったいどういうこと？

と引っかかってしまいました。

そこで、そのパラグラフ全体を含めて、

「be authentic in response to our ancestral inheritance」ってどういうことかな？」

とChatGPTに訊いてみたところ、次のような答えが返ってきました。

以下、ChatGPTの回答そのままです。

「いい質問だね〜。この「be authentic in response to our ancestral inheritance」って、ちょっと抽象的だけど、じっくり読むと深いこと言ってると思う。

ざっくり言うと、「祖先から受け継いだものに、自分らしい形で向き合うこと」って感じかな。

ここでいう「ancestral inheritance（祖先からの遺産）」は、単に物や財産っていう意味じゃなくて、性格の傾向とか、家族のパターン（たとえば依存傾向や感情の抑圧とか）、トラウマ、信念体系などを指していると思う。

で、「authentic」っていうのは、「本来の自分であること」「自分に正直であること」。つまり、単にその遺産を無批判に受け継ぐんじゃなくて、「私はどう感じているのか」「どう生きたいのか」をちゃんと意識しながら、意図的に関わっていく、ってことだと思う。

たとえば、親から「人に迷惑をかけてはいけない」という価値観を受け継いだけど、それが自分にとって苦しく感じるなら、「私はもっと自分を大切にする生き方を選ぶ」っていうのも、authenticな応答のひとつになるよね。

つまり、
👉「自分らしく」
👉「意識的に」
👉「祖先からの影響に対処する」
っていう意味が込められてると思う。

どうかな？この解釈しっくりくる？」

う～ん、無料版でここまで深い答えが返ってくるとは思いませんでした。

テクノロジーの進化のスピード、恐るべし。

ちなみに、私はChatGPTに「ちゃっくん」と名前をつけて、

友達感覚でやり取りしているので、いつもこんな軽いノリで答えが返ってきます(笑)。

さらに読み進めていくと、再び引っかかる箇所が。

「Family values, beliefs, traditions and ways of life have woven patterns that exist before we are born and are the inherited cloth from which we forge our character.（家族の価値観、信念、伝統、生活様式には、私たちが生まれる前から織り込まれたパターンがあり、その受け継がれた布地から私たちは人格を形成する。）」

ここで「forge」という言葉が出てくるのですが、

「捏造」という意味しか知らなかった私は、「え？捏造？」と思ったのです。

確かに、辞書を引いてみると「作り出す」という意味が載っています。

でも、何で「create」ではなく、「forge」を使ったのかなと疑問に思いました。

あらためて辞書で調べてみると、「forge」という言葉には

1. 鍛造する／形作る、（一般に努力して）作り出す
2. 偽造する／でっち上げる

というように、両義性があるようです。

「鍛造」というのは、金属を叩いて形を整えることで、「鍛錬」とも言います。

そう考えると、家族から受け継がれた素材から自分らしさをつくるのは、

金属を叩くような厳しいものでもあるということなのでしょう。

家系の影響に無意識のままだと、「authentic」ではない「偽りの自分」をつくり上げる、

つまり「捏造」することにもなりかねない。

だから「forge」という言葉が使われているのかもしれません。

確かに、家族のホロスコープと併せて自分自身のホロスコープを考察してみると、

いろいろなことに気づきます。

ただそれを、「だから自分はこうなんだ」で終わらせてしまうのか、

それとも、それを踏まえたうえで、自分は今後どうありたいのかを考えるのか。

そこが重要なんだと思います。

私たちは、ただ家族の物語をなぞるだけではなく、それにauthenticに向き合い、

そこから自分自身を形作っていくことができる。

占星術は、そのための羅針盤になってくれるはずです。

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