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2025/04/07
陽を打ち出そうとするほど陰に足を取られる話
こんにちは。第三の眼代々木店の西洋占星術師、タロティストの藤井まほです。
いろいろな種類のあるタロットやオラクルカード。わたしもいくつか愛用のものがありますが、エノキアン・タロットもそのひとつです。
こちらはオリジナルの大アルカナと小アルカナがあって癖が強いので、お仕事ではなく自分のために引くことが多くなっています。
藤井まほのInstagramアカウントでは、ときどきこのデッキから1枚引いて、その日のメッセージを書いたりしています。よかったらご覧くださいね→藤井まほのInstagram
こちらは4月6日に引いた「cosmos & chaos 宇宙と混沌」というカード。
男性と女性が裸で抱き合い踊っているように見える絵です。このカードを見るといつも、陰と陽ふたつの極が世界を作っていることを思い出します。
西洋占星術に見る陰と陽のエネルギー
ところで、西洋占星術にも陰と陽という捉え方があるのをご存じですか?
たとえば12星座もこのふたつに分けられます。男性女性(ジェンダー)とも、プラスマイナスとも呼ばれ、男性/プラス/陽は「積極性や外向性」、女性/マイナス/陰は「受動性や内向性」という性質があるとされています。
男性/陽の星座はエレメントでいえば火と風の、牡羊座、双子座、獅子座、天秤座、射手座、水瓶座。
女性/陰の星座はエレメントでいえば地と水の、牡牛座、蟹座、乙女座、蠍座、山羊座、魚座。
4月のホロスコープを見ると、複数の天体が魚座から牡羊座にかけて点在しています。魚座の陰(受容型)のエネルギーと、牡羊の陽(発信型)のエネルギーが混在しているんですね。まさに、宇宙と混沌。
混沌(カオス)というとあまりよいイメージがないかもしれませんが、古事記の創世神話を見るまでもなく混沌はすべての源泉でもあります。
それをこのカードの絵に引き付けて考えるなら、陰陽のエネルギーが混じり合うことで新しい動きにつながるスパークが生まれる、という感じでしょうか。
(陰=女性性、陽=男性性というとふたつのジェンダーで二分するようなイメージがあり、多様性の時代には即していないと感じられる方もあるでしょう。
ただ、わたしたちのほとんどはこの2極を前提とした社会に生まれ落ち生きているので、無意識のうちに思考がその縛りに制約されている可能性があるため、敢えてそうした伝統的な分類を踏襲して書いています。また、多様性を受け入れるにあたっても、まずは自分のなかの固定観念や決めつけ、アンコンシャスバイアスに目を向けてみるのは大切かと思います)
サイン(12星座)や天体にも陰陽はあり、それらがホロスコープ上に配置されたわたしたちの出生図にもそれぞれの男性性や女性性のバランス、偏りは読み取れます。もちろん、その性質がそのまま表現されるかどうかは時期や置かれた環境によって異なってくるのですが。
ご相談にみえた方の生まれたときのホロスコープとご相談内容を照らし合わせると、こうした陰陽の偏りからくる生きづらさがありそうだなと感じることがあります。(そこに目が行くのは、何よりわたし自身の陰陽バランスが生まれつき、いまいちうまくいっていないからでもあります)
もしあなたがご自分の太陽星座(たとえば社会的なペルソナ、表の顔)と月星座(たとえば無意識の自分、衝動的に出る面)をご存じならば、その陰陽の組み合わせを見てみてください。
何か思い当たるところがあるでしょうか?(^^)
太陽星座や月星座だけでなく、出生のホロスコープ全体の陰陽バランスなどもお伝えします。ご興味ある方は個人鑑定をご予約くださいね。
今年のように海王星が牡羊座に入り、5月には土星も牡羊座に、7月には天王星が双子座に入るという中では(牡羊も双子も「陽」の星座です)、わたしたちの陽の面が刺激されやすいと言えます。
もう一歩前へ、次のステップを、自分を前面に、主張して聞いてもらおう、といった発信型の自分が前に出てきやすいんですね。
特に、新年度や新生活を始める春は、そんな衝動に駆られることも多いかと思います。
でも誰のなかにも陰=「受容型」の部分はあるので、動こうとしているときほど自分のその面に足を引っ張られているように感じてしまいがちです。消極的だったり控えめだったり内向きだったりメソメソしたりする自分を否定したくなることもあるでしょう。
うじうじしている自分を捨て去って、生まれ変わった自分として新しい世界に移り住みたいと一度くらいは思ったことがあるかもしれません。でも、その「うじうじしている自分」もまた自分なんですよね。
その「うじうじさん」をいないことにしたり、ネグレクトしてしまうのは自己否定とも言えます。
そしてわたしの経験からいうと、結局また別の機会にその「うじうじさん」が再登場、再々登場して、前のときと同じように煩わしく感じてしまうループ。
陽に目を向ければ向けるほど、陰に足を引っ張られてしまう。
陰の自分もやはり自分であって、ないものにはできないからです。
陰と陽、両方あってこそであり、そもそも両方が存在しめぐりめぐっているのがこの地球です。
冒頭のカードの絵を思い出してください。陰と陽の両方があるから動きが生まれ、世界が刷新されるということを。
現代のようにアクティブに見えることがよしとされる社会では、たしかに「うじうじ」や「消極性」って余計なもののようにも見えます。
ただ、たとえばマインドフルネスも陰の要素ですし、休憩を取ったらまた走り出せるということもありますよね。走りながら食事は取れませんから。
あ~こんなうじうじしている自分が嫌っ!という気持ちはよくわかります(^^)
でも、そんな自分も受容や休憩や共感といった部分では力を発揮しますから、無用なものではないのです。
春でみんなが走り出しているように見えるからこそ、いまはまだ走り出せていない自分を受け入れてあげてくださいね。
藤井まほの第三の眼代々木店スケジュール
4月~5月の担当日はこちらになります。
4月12日(土)、30日(水)
5月7日(水)、10日(土)
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