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2025/03/26

怒りの感情が教えてくれること~怒りと賢く向き合うヒント

 

こんにちは。第三の眼・代々木店のあさぎ真那です。

 

みなさんはイライラしたり腹が立ったりしたときに、どうしているでしょうか?

今回は「怒りの取り扱い方」についてお話します。

 

2月下旬に火星が蟹座で留になり、順行に転じました。

ほどなくして、トランプ氏とゼレンスキー氏という一国の首脳同士が

正式な記者会見で口論になるという異例の事態があったのは記憶に新しいところです。

今後の行方も気になりますが、自国を守りたいあまりに我を忘れてカッとなるというのは、

なんだか蟹座の火星っぽいと思ったのでした。

 

怒りをコントロールするには身体を観察

 

怒りというものはなかなかやっかいなもので、

正当な理由があったとしても、そのまま表現すると、ろくなことになりません。

なので、「アンガーマネジメント」「アンガーコントロール」が大切だと言われています。

 

怒りをコントロールするには、客観的にそれを認識できることが重要です。

でも、怒りという目に見えないものに気づくにはどうしたらいいでしょうか。

実は、怒りが起こったときには、身体に2つのレベルで変化が起きています。

 

ひとつは呼吸。息が荒くなっているはずです。

もうひとつは、身体がカッと熱くなる、心臓の鼓動が速くなる、など、

身体のどこかで何かしらのちょっとした変化が起きています。

まずはそれに気づくことが大切で、気づいたら、それをそのまま観察すること。

心臓の鼓動が速くなったのだとしたら、「どうしよう!心臓が速くなってる!」

なんて思わずに、「ああ、心臓が速くなってるな」と思うだけ。

気づいたことに対して、良いとか悪いとか、白黒つけないことです。

そうすれば、永遠に続くものはないので、そのうちに収まっていきます。

 

いきなりやろうと思っても簡単にできるものでもないので、

普段からマインドフルネスなどで練習しておくのがお勧めです。

 

火星が8ハウスや12ハウスにあると、

自分が怒っていることにすら気づかない場合もありますが、

マインドフルネスをやっていると気づきやすくなります。

 

怒り=悪いもの?

 

ただ、怒りを悪いものとして捉えていると、上手くいかないことがあります。

怒りを感じている事実に客観的に気づいても、

怒りを感じていること自体に罪悪感を抱くことがあるからです。

スピリチュアル好きな人やいわゆる「いい人」にこうした傾向があり、

スピリチュアル・バイパス」をしていることもあります。

もしかしたら、そうした人たちの中では「怒り=攻撃性」「怒り=敵意」

というような図式が出来上がってしまっているのかもしれません。

幼少期に身近な人から怒りをぶつけられてトラウマになっている場合もあるでしょう。

 

怒りそのものは、良くも悪くもありません。

自分が不当に扱われていることを教えてくれている場合もあるのです。

怒りをコントロールすることは大切ですが、状況を変えなければ

ただひたすら「じっと耐える」だけになってしまいます。

 

アメリカの精神科医、デヴィッド・R・ホーキンズ博士は

キネシオロジーで人間の意識のエネルギーレベルを測定しています。

その著書『パワーか、フォースか』によると、

「罪悪感」は「怒り」よりエネルギーレベルが低く、「罪悪感」が30なのに対して「怒り」は150。

ちなみに、「悟り」のエネルギーは最高の700~1000。

罪悪感よりエネルギーレベルが低いのは「恥」です。

「勇気」は200、「意欲」は「310」なので、

怒りを発端として、勇気や意欲を起こして行動につなげていければ

エネルギーレベルは上がるということです。

 

問題は、「怒り」をどう変えていくか。

「恨みつらみ」や「敵意」にするか、何かを変えようとする「勇気」や「意欲」にするか、です。

 

怒りは副腎疲労の始まりのサイン?

 

身体レベルで怒りを考えると、また違った側面が見えてきます。

最近耳にすることも多くなった「副腎疲労」。

これは正式な病名ではなく、そういう状態を指します。

副腎はストレスホルモン(特にコルチゾールやアドレナリン)を分泌する臓器で、

慢性的なストレスがかかると機能が低下してしまいます。

これがいわゆる「副腎疲労」です。

 

言葉だけ聞くと、副腎が疲れているということなのだと思いますが、

副腎だけの問題ではなくて、実は「HPA軸」の機能障害です。

HPA軸は、脳と副腎がストレスに対処するためのシステムで、

視床下部(Hypothalamus)、下垂体(Pituitary gland)、副腎(Adrenal gland)

の頭文字を取ったもの。

 

ストレスがかかると、この3つが連携して「コルチゾール」という

抗ストレスホルモンを出すように指令を出します。

このホルモンの分泌量は、フィードバックがかかって

視床下部や下垂体で調節されるのですが、

長期的にストレスにさらされると、この調節が上手くいかなくなるのです。

 

血糖値上昇作用もあるコルチゾールが出続けて枯渇してくれば、

血糖値を上げるためにアドレナリンやノルアドレナリンが分泌されます。

そうすると、イライラしたり、キレやすくなったり、不安感が出てきたりします。

特に、夕方ごろはコルチゾール値が下がり始めるので、

そうした症状が出やすいといえるでしょう。

 

なので、イライラしやすい、腹が立って仕方ない、などは

心の問題ではなく副腎疲労の症状ということもあり得るのです。

そういう場合には、マインドフルネスもストレスを減らすには有効ですが、

身体の問題に対処する方が先決かなと思うわけです。

 

初期のうちはコルチゾールが過剰に出るので動けますが、

副腎疲労が進めば、怒る元気もなくなり、ぐったりします。

朝起きられない、よく眠れない、やたらと甘いものやしょっぱいものが欲しくなる、

イライラする、湯船につかる気力もないのでシャワーで済ます、などサインは多々あります。

アレルギー症状が出やすくなったりすることもあります。

コルチゾールには抗アレルギー作用もあるためです。

 

また、女性ホルモンをつくるよりも、

生命維持に不可欠なコルチゾールをつくるほうに優先的にコレステロールが使われるため、

ホルモンバランスも悪くなり、月経困難になることもあります。

ひどくなると、甲状腺機能低下症と診断がつくまではいかなくても、甲状腺機能も低下してきます。

 

私はこうしたことは分子栄養学を学んで初めて知ったのですが、

そう考えると、「性格」のように見えるものが実は「症状」だった

ということもあるのだと気づきました。

身近に怒りっぽい人がいたら、その人が飲食しているものに注目してみましょう。

 

分子栄養学の講座で聞いた話ですが、

副腎疲労の初期の人が自らクリニックを受診することはないそうです。

なぜなら、初期にはコルチゾールが過剰に出るので、まだ元気があり、副腎疲労の自覚がないから。

進んだとしても、カフェインで無理矢理アドレナリンを出して、

元気の前借りをしている人もいるでしょうね。

カフェインがないと動けないというのは立派な副腎疲労のサインです。

 

怒りが副腎疲労の症状である場合の食事法は、複雑になるのですべては書けませんが、

カフェイン摂取をやめることと血糖値を安定させることは必須です。

カフェインの代わりにアダプトゲンハーブ(ストレス耐性を高めるハーブ)を摂りましょう。

ホーリーバジル(トゥルシー)がお勧めです。

 

血糖値を安定させるには、3食+補食。血糖値が急激に上がらないものを食べること。

異性化糖(特にブドウ糖果糖液糖)は血糖値を急上昇させやすいので厳禁です。

血糖値が急上昇すると、インスリンが大量に分泌されるので、

一気に血糖値が下がってぐったりします。

血糖値の上下はメンタルの上下とも関連しているのです。

 

吸収しやすい形(ボーンブロスなど)でタンパク質をしっかり摂って、

筋トレで筋肉をつけることも大事です。血糖値の安定化につながります。

タンパク質が吸収できていないのに筋トレやっても無駄なので、

このへんは難しいところですが。

散歩などの軽い運動が必要で、激しい運動はNG。

グルテンフリーやオメガ3の摂取で体内の炎症を抑えることも必要です。

ビタミン・ミネラルはBとC、亜鉛とマグネシウムが特に大切。

マグネシウムは吸収されづらいので、

入浴剤としてエプソムソルトを入れて経皮吸収させるのがおススメ。

「にがり」を飲み物に2,3滴垂らすのもよいです(1日20滴くらい)。

もちろん、早寝早起きして、しっかり睡眠を摂ることは超重要。

 

ざっとこんなところですが、怒りと言っても多角的に考えられることが

おわかりいただけたでしょうか。

 

 

トランジット火星のさまざまな影響

ここからは余談です。

蟹座での火星の留は、私のディセンダントの近くで起こりました。

ほぼ同時期に身内が2人も入院したため、片道2時間かけて病院に行ったり、

家族にまつわる腹立たしいことが多々あったりで、ストレスがいつになくかかったので、

すっかり私自身が副腎疲労気味になってぐったりしていたのです。

分子栄養学を知って以来10年近く、風邪すらほとんど引かなかったのに。

食生活も少し乱れてきてはいましたが、

やはりストレスの影響は大きいなと思ったのでした。

食生活を見直し、十分睡眠をとって、だいぶ復活。

 

占星術では腎臓は金星に対応づけられていますが、副腎は火星と対応づけられています。

身体を表すアセンダントの真向いのディセンダント上にトランジット火星がのって

副腎疲労気味になるというのは予想もしていませんでした。

 

不思議な出来事としては、次のようなことがありました。

自宅にいると、「火事です!火事です!」と家の火災報知器が鳴ったので、

慌てて火の元を探したのですが、見つからず。

どうやら誤作動だったよう。

しかし、その2日後、PC作業中に宅急便が来たので取りに行って、

部屋に戻ってみたら、机に置いたはずの膝かけが電気ストーブの上に落ちていて

煙が上がっていました(大汗)。

火災報知器のない小部屋だったので、気づくのが遅かったらどうなっていたことか。

2日前の火災報知器の誤作動は、時空を超えた警告だったのでしょうかね。

 

トランジット火星の軸への接触の影響について考えさせられた日々でした。

 

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