こんにちは！

北海道（函館）支部＆オンラインで、
心理占星術コンサルテーションをしている夕雅(ゆうが)です。

過去を振り返り自分と向き合う

出生時刻を割り出すレクティフィケーション鑑定では、始めにご自身から見た性格やこれまで起きた重要な出来事について、クライアントから情報を提供していただいています。

重要な出来事があった時期と天体との関係を考察するためには正確な情報が必須です。
このため、クライアントは初期の段階から人生を振り返ることになります。
こちらからもう少し詳しく聞きたいことが出てくれば、その都度お願いするので、自然と自分と向き合う時間が増えていきます。

お申込み時にほとんどの方が、
「自分のことがよくわからない」
「自分をよく知りたい」
とメッセージを寄せられます。
ご自身を深く知りたくて占星術的な視点を求め、ここにたどり着かれたのですが、レクティフィケーション占星術(出生時刻を割り出す占星術)では最初の振り返りの時点から自分を認識するプロセスが始まっていきます。

情報をいただくとその確認のために何度もメールで伺うことが多く、こちらとしては心苦しく思うこともあるのですが、逆に「過去の自分を振り返る機会をいただきありがとうございます」と言ってくださる方が多いですね。

それは単に過去を振り返る懐かしさだけでなく、記憶に埋もれていた自分を取り戻す感覚も関係しているでしょう。
「忘れていた個性」も今の自分の個性として加わっていきますから。

そこから更に、出生時刻の推定が進んでいくと、こちらがお聞きしたい内容も限定的になっていくので、これをきっかけにクライアントの記憶も鮮明に蘇り、出生時刻の推測が確信に導かれたこともありました。

過去はもう終わってしまったもの、変えられないものかもしれませんが、振り返りから見えてるものはいろいろとありそうですね。

過去からの気づき

振り返りのなかで、辛い経験でしかなかったものに別の視点が生まれることがあります。
『その経験でしか得られないもの』という視点です。
当時はそう考えられる状態にはなれないけれど、今の自分ならばこの視点で見ることができます。

この出来事から自分がどう変わっていったかは、今だからわかること。

「あの時は辛かったけれど、あの経験があったからこそ今の自分がある」
「昔は辛いことばかりだったが、ここまで経験したらもう何でも乗り越えられる！」

こう力強い言葉で過去を振り返る前向きなクライアントに何人も出会っています。

大事なのは、過去にこだわるのではなく、そこからどう考え、動くか。
これは次に進むために必要な視点となっていきます。

天体が示す新たな気づき

セッション当日は出生時刻の検証として、過去の出来事と天体との関係についてクライアントとお話ししていきますが、ここでも様々な気づきが得られます。

重要な出来事を表示する天体が、同時期に起きた他の出来事をも現すことはよくあるのですが、ここで、実際にあったケースを挙げていきます(クライアントからご了承いただいております)。

土星が時期表示に現れるときはその人自身や身内の健康に関する出来事と関連が深く、身内の方が亡くなったときに出ることも多いのですが、このクライアントも土星が強調されている時期に身内を亡くされていました。
また、同じ頃、こちらは数年にわたり火星が強調されていたのが気になったので、当日のセッションでお伺いしました。

それによると、国の方針転換で急に仕事が忙しくなり、責任ある立場から手腕を発揮する必要があったとのことでした。
この時期は身内を亡くした喪失感とともに、仕事に追われるような毎日だったことも思い出されたのです。

土星は健康問題の他に仕事も象徴しています。
火星はその方の出生図の7ハウス(公衆)を支配しており、公に向ける主張や行動力(火星)が重要な時期だったと考えられます。

実は、その方は同時期に天王星も強調されていました。天王星は急激な変化や個性化、別離にも関係します。

亡くなられた方は急な病だったそうです。
また、国が関わるような大規模な動きで仕事が急に忙しくなるのも天王星が示しており、土星も大規模な動きに関係していそうです。

この時期について、更に詳しく話を聞くと、自分と仕事との関係に違和感を感じ始めた時期でもあったとのこと。
自分の個性に関するテーマについても天王星が表しており、クライアントはこれをきっかけに別の分野の仕事へとシフトされ、今につながっているそうです。
そして現在、その仕事からいろいろな出会いを経て、新しいチャレンジを計画されていました。
この年起きた出来事は今、そして未来につながっていたのです。

温故知新のコンサルテーション

温故知新　　　故きを温ねて新しきを知る

その人の辿ってきた道筋には未来につながるいくつものヒントがあります。
迷っても振り返り、プロセスを見直しながらヒントを見つけ、未来を切り開いていくことは大切です。

ホロスコープにもヒントがたくさん隠れています。
レクティフィケーション鑑定にとどまらず、ノエル・ティル式心理占星術コンサルテーションも同様にこの「温故知新」の精神が基本に流れていると感じています。

コンサルテーションでは過去について、ホロスコープ(出生図)から考えられることをお聞きしていくのが定番となっています。
クライアントとともに振り返っていくのですが、次第にヒントはつながりを持ち始め、その人の個性を生き生き映し出してくれるようになっていきます。それらを統合し前に進む道筋を立てていく、この過程はまさに『故きを温ね、新しきを知る』です。

今は時代の流れが速く、取り残されないよう常に先を急ぐ感にあふれていますが、時には立ち止まり、自分を振り返ってみるのも必要ではないでしょうか。自分を見失わないように。

もし、占星術の視点から自分を見つけてみたい方、出生時刻が分からなくても探ることは出来ます。

また、出生時刻はわかっている方も、ご自身を振り返る時間を作ってみてはどうでしょうか。

最後に、先日、鑑定を受けられた方のご感想です。

50代　M.T 様

夕雅先生にレクティフィケーション鑑定をしていただき大変感謝しております。
メールのやり取りもありましたが、とても細やかに聞いて下さいました。
自身の事なのに忘れていることも沢山あり、戸籍を取り寄せて確認した出来事もあり人生を振り返る機会になりました。
セッションも優しくゆったりと話しかけて頂き、何でも話すことができました。
出生図を頂き自分が生まれてきた価値を確認できました。
自信を持って私らしく過ごします。
夕雅先生本当にありがとうございました！

M.T様は出生時刻が全く分からない方でした。

占いに触れる機会はほぼなかったそうで、占星術のセッションも初めての方でした。
メールでのやり取りを繰り返しながら新たな出来事を思い出していただき、出生時刻を確定しました。

セッションでは出生時刻の検証後、M.T様のホロスコープ(出生図)を分析しましたが、あらためてM.T様のお人柄や今後の方向性について話が深まっていきました。
数年先の未来予測でもビジョンが現実化していくような印象を強く感じました。

これから益々のご活躍をお祈りしております！

『温故知新』2025年3月のブログテーマ

⇒　個室の写真など、北海道支部の情報はこちらでご覧ください。