こんにちは。

第三の眼・代々木店のあさぎ真那です。

たまに「私、今悪い時期なんですよね？」とおっしゃる方がいます。

ほかの占い師に言われたり、自分で調べたりして、そう思ったようですが、

セカンドオピニオン的にたまたま（「そこに占い師がいたから」的に）

私のところに来る方もいます。

以前のことですが、そういう方がふらりとご相談に来られました。

確かに、ホロスコープを作ってみると、

いわゆるマレフィック（凶星）のコンタクトがいくつか見られる時期なので、

大変な時期であることには違いありません。

少し前に、甲状腺がんで手術を受けたとのことでした。

出生図では身体を表すアセンダントが牡牛座、

すぐ近くには土星と火星のコンジャンクションがあり、

甲状腺（牡牛座）がん（土星）で手術（火星）と、

そのままストレートに読むことができます。

ちょうど、ソーラーアークで天王星とのスクエアが形成されている時期でした。

すでに過ぎた出来事ではあるので、

それだけでは「それは大変でしたねー」で終わってしまうのですが、

目についたのは土星と火星のコンジャンクションが12ハウス側にあること。

実は、その数日前に読んだ本に

「甲状腺の病気は言いたいことを言えずに怒りを溜めていることが原因」

というようなことが書いてあったのを思い出したのです。

もちろん、ホリスティック的な見方のひとつなので、

考えられる原因はほかにもいろいろあるのでしょうが。

怒りや自己主張を表す火星が「隠れたハウス」と言われる12ハウスに入っていて、

抑制を表す土星とコンジャンクション。

12ハウスは重病も表しますが、この場合は怒りを抑圧している可能性も大きいでしょう。

土星-火星が12ハウスにある人は、

自分が怒っていることに気づいていないことすらあります。

土星-火星は奉仕のハウスの6ハウスにいる木星とオポジションなので、

寛大な気持ちで他人に尽くして、怒りを抑えながら忍耐強くがんばる感じ。

ホロスコープから受けたそうした印象を伝えてみたところ、

その通りだという答えが返ってきました。

周りに不満を覚えつつも、言いたいことをグッと飲み込んで

自分でやってしまったほうが早いからとジリジリがんばる。

ちなみにマラソンが得意とのことでした。

この方は自分では「ノー」と言えないので、身体が「ノー」と言ったんですね。

怒りの感情は肝臓と関連するとよく言われますが、

土星-火星とオポジションの木星は肝臓を司り、

健康を表す6ハウスに入っているので、

そのまま怒りを抑え続ければ、肝臓にも問題が出るかもしれません。

なので、これからは怒りを抑えず、ちゃんと自己主張をして

言いたいことを言う必要があるとお伝えしました。

土星と火星なので、怒りを溜めやすい元の原因は

父親（土星）との関係にある可能性もありますが、

時間も短かったし、主な相談内容は別だったので、そこまでは掘り下げず。

ただ、この方、職場でパワハラを受けたとのことで相当ご立腹だったんです。

出生図の月に対してトランジット冥王星がオポジション。

抑え込んでいた感情（この場合は怒り）が一気に噴き出した感じです。

泣き寝入りすることなく、然るべき行動も起こしたとか。

ふと気づいたのは、これまでは怒りがあっても声を上げられなかったのに、

プンプン怒ってそれを表現しているということ。

トランジット冥王星で感情のふたが開いてしまったのでしょうか。

荒療治のようですが、溜まりに溜まっていた怒りを解放するきっかけにもなったのです。

あるいは、手術をしたことで声を上げられるようになったのか。

逆の見方をすれば、そんなことでもなければ、怒りは溜まり続けていたかもしれません。

こうしたことは私も身に覚えがあります。

私は7ハウスに太陽と火星のタイトなコンジャンクションがあるので

それだけ見ると、いかにも対人関係で自己主張が強そうな感じですが、

その2つの天体に対して冥王星がオーブ0度でセミスクエア。

やはり怒りの表現や自己主張がずっと苦手でした。

それが、ここ数年、トランジットの火星がアセンダント-ディセンダントの軸に対して

スクエアになるたびに対人関係で理不尽なことが起こり、ついに爆発。

それでようやく、自分がいかに御しやすそうに他人から見られているかに気づき、

舐められないように事前に予防することも大事だと思ったのです。

要は、はっきり「ノー」と言える人間だと早いうちからわかってもらうってことです。

困難な出来事は多少なりとも誰の人生にも起こるものですが、

「悪い時期だから」と片づけるだけではなく、

見方を変えてそこから何か得られれば、

その後の人生は違ったものになるはずです。

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『占い師が教える、変化の波に上手く乗る方法』～2024年5月のブログテーマ～