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2024/10/27
冥王星パワーを逆手に取って古い構造をぶち壊すという離れ技
こんにちは。
第三の眼・代々木店のあさぎ真那です。
冥王星が山羊座と水瓶座の境目を行ったり来たりしているあいだ、
活動サイン(牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座)と
不動サイン(牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座)の境目付近に
太陽や月など重要な天体や感受点がある方からの
ご相談を受けることが多いような気がしています。
上司からのパワハラを受けているという話もよく聞きます。
太陽やMCに対するトランジット冥王星のコンタクトの場合は、
「成功相」という見方もあるので、
「やたらと仕事が忙しい」という場合もあるようですが。
ある女性は、上司から昇進の打診を受けたものの、
「ほかに誰もいないから、仕方ない」と言われ、
望んでいたポストのはずなのに、心が折れてしまったとのことでした。
誰もが知っている大手企業なので、
そんな理由で管理職につかせるはずはないのですが、
定年間近の昭和な上司は、素直に「期待してるぞ!」と言ってあげればいいところを
自分たちの時代はもう終わりなのだということを素直に認めたくないのでしょう。
そんな山羊座的な縦社会構造の最後の「悪あがき」なのだと思います。
ここ1,2年で山羊座冥王星が表す縦社会でのパワハラ・セクハラが
どれだけ明るみに出たことか。
長い長いあいだ、続いていたにもかかわらず、ですよ。
そんな中でも、私が注目していたのは、落語界の事件。
ある落語家さんがパワハラ防止のために、元師匠を訴えたのです。
伝統芸能好きな私ですが、観るのはもっぱら文楽・歌舞伎なので
落語界についてはほとんど知りません。
でも、「師匠は絶対」の世界なはず。裁判で勝訴できたとしても、
この先落語界で生きていけるんだろうか、と思ってしまいました。
ところが、なんと勝訴し、元師匠側も控訴を取り下げたとのこと。
法学部出身で法律に詳しいようなので、最初から勝算があったのかもしれません。
落語協会もこの事件を受けて、
再発防止のためのコンプライアンス研修を始めたそうです。
この勇気ある行動を起こした落語家さんは吉原馬雀さんという方。
気になって調べてみたところ、なんと、誕生日は7月22日。
つまり、出生図の太陽は蟹座の29度でトランジット冥王星の真向かいです。
ブログなどで詳細を書いておられるのでチャートで調べてみました。
12年にわたってパワハラを受けていたとのことですが、
破門をめぐって師匠とトラブルになったのが2022年2月下旬で、
トランジット冥王星が出生図の太陽とのオポジションのオーブ2度圏内に入っています。
この方は、出生図で冥王星と火星のコンジャンクションが太陽とスクエア。
その冥王星-火星が土星と木星のミッドポイントになっているのが、
古典芸能の世界での師匠のパワハラで裁判沙汰になるということを
暗示しているようにも読めます。
(注:そういう配置だから必ずしもそうした出来事が起きるというわけではありません。
この方の場合、ひとつの表れ方として、そういう形になったということです。)
また、今回の訴訟は、師匠に対する恨みつらみからではなく、
問題を提起して悪しき慣習を排除したいという強い思いからのようです。
出生図では太陽と天王星がトラインで、
この2つの天体のミッドポイントは牡羊座ポイントにあたります。
やはり、改革意識が強い方なのでしょうね。
母校で創作落語を通じたSDGsの授業もやっておられます。
そういえば、トランジット冥王星のコンタクトでしんどい思いをして
相談に来られる方々も、水瓶座や天王星が強調されている方が
多いような気がするんです。
そういう人たちは、山羊座的な社会構造の中では異端児として扱われやすく、
保守的な人たちからは排除したい存在なのかもしれません。
落語界ではこうしたパワハラ的なことは珍しくないようですが、
通常は、じっと耐えるか、廃業するかなのだそう。
吉原馬雀さんは、出生時間がわからないものの、
月が獅子座であることは間違いないので、
やはり誇り高き獅子座魂にとっては屈辱に甘んじ続けることはできなかったんでしょう。
しかし、この事件の顛末からも、時代が変わりつつあるのを感じます。
この落語家さんも、一時期は協会内での香盤(序列)を下げられたものの、
吉原朝馬さんという方の門下に入り、来年には真打昇進も決まったそうです。
You Tubeでお二人の対談が見られますが、義侠心溢れる、かっこいいお師匠さんです。
そういや、落語っていえば人情ですよねえ。
ちなみに、このお師匠さんは月が水瓶座で、
現在、出生図の太陽に対してトランジット天王星がコンジャンクションになっているので、
反旗を翻した若い人の味方になったのもうなずけます。
こうして一部始終を見てみると、冥王星の圧で散々な目に遭ったように見えますが、
それを受けてこの方ご自身が、既存の古い構造をぶち壊しに行ったのです。
破壊と再生の星、冥王星は「力」も意味しますが、
その圧倒的な力を逆手に取ったということでしょうか。
出生図では冥王星がオーブ約7度で木星とコンジャンクションなので、
法の力を行使する、とも読むことができます。
伝統やしきたりという頑丈な壁に向かって一石を投じても、
簡単に跳ね返されてしまいます。
でも、冥王星の力をもってすれば、穴をあけることができるのかも、
と思わせてくれる一件でした。
まだまだ、めでたし、めでたし、ではないんでしょうけどね。
そう考えると、トランジット冥王星きつい!と思っている人も、
もしかしたら、古いものをぶち壊すというお役目があるのかもしれません。
まあ、勇気がいることですが。
どちらにしても、時代は変わりつつあるので
これまでの山羊座的な縦社会で辛酸をなめてきた方も
今後は時代が味方してくれる可能性もあります。
というか、いつまでも縦構造の体制を崩したがらない組織って
この先そのままでやっていけるのかどうか。
いろいろ考えさせられるところですが、
まずは今日の衆院選はどうなるでしょうね。
次回は引き続き、トランジット冥王星の実に興味深い作用の仕方をご紹介します!
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