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2024/06/29

出生図のあんなことこんなことを嘆かないで(ホロスコープは成長に向けてのヒント)

こんにちは。第三の眼代々木店の西洋占星術師、タロティストの藤井まほです。
今日は占い師が考える自己成長というテーマで書いていきますね。

 

以前、あるアロマテラピストのご相談者から「アロマや香水って牡牛座が象徴していると聞いたんですが、わたしは出生図の牡牛座に天体がないんです、ほんとうは向いていないんでしょうか」というご質問をいただきました。

 

いまはインターネットを見れば、出生データ(生年月日、出生時刻、出生地)を打ち込むと出生図を出してくれて、その分析もしてくれるサイトがたくさんありますよね。それ以外でも調べれば情報はいくらでも出てきます。
おそらくその方は、アロマと牡牛座の関わりについてどこかで目にされて、ちょっと心配になったのでしょう。
出生図の牡牛座に天体がないからアロマの仕事に向かないとは言い切れませんし、牡牛座に天体が集中していてアロマや香水ではなくたとえば声楽の世界で活躍される方もいらっしゃいます。

 

ご相談者の方の出生図では天秤座(牡牛座と同じく美の星、金星に支配される星座です)がとても目立っていました。個人的に美しい「物」を求める牡牛座の金星とは違い、対人関係のなかで「美しさ」や「調和」を追求していかれる形ですね。
アロマテラピーは香りを扱うだけでなくセラピスト=接客業の面もありますから、牡牛座に天体がないからといって、アロマに向いていないとも言えないわけです。

 

星と、地上の人間は連動するところがたくさんあるのですが、どのような形で表れるかはケースバイケース。
○○座、第○ハウスに天体がゼロでも、何かの才能や機会に恵まれないという意味ではないということは、覚えておいてくださいね。
そして、出生図に「何が足りない、何が過剰」を読むよりも、そこに自分という一人の人間の成長のヒントが記されていると考えたほうがポジティブじゃないでしょうか(^^)

 

西洋占星術を学んでいたけれど、「アスペクト」(天体Aと天体Bの関係性、AとBの取る角度)のところからわからなくなってしまった~!ということをときどき耳にします。
メディアでの「12星座占い」でおなじみの12星座と違って、「ハウス」や「アスペクト」が入ってくると途端に難しい気がしてしまうのかもしれません。でも、そこを乗り越えると俄然面白くなってくるとも言えるんですね。

 

つまずいてしまうポイント=次の飛躍のためのハードル なのです(^^)

 

土星によって課される人生の宿題

 

 

たとえば、出生図の「土星」は困難や人生の課題のありかを示すと言われています。
「わたしは土星が○○座に、○ハウスにあるんです。その分野が苦手で……」とおっしゃる方は多いです(わたしもです!)
でも、土星のありかは「がんばりどころ」でもあるんですよね。
たとえばわたしは魚座に土星があります。魚座のロマンティックでフリルや花がついた感じがちょっと苦手です。でも、石と花でグリッドを組むのは好きだったので、グリッドを組み続けるうちにロマンティックは苦手という(自分で設定した?)枠も超えつつあるような気がします。

 

 

そんなふうにして出生図の土星のありか、ほかの天体との関係性といったコンディションから、あなたの成長がしていくためのヒントがわかります。

 

なにより「人生の師」と呼ばれる土星によってもたらされる課題は、努力しただけ報われるとも言われています。それが「成長」の報酬なのです(^^)

 

29年ごとのサターンリターン(土星が12星座を一周して個人の生まれたときの位置に戻ってくるタイミング)のとき、そのテーマが刷新されます。
人それぞれに課されたテーマがなくなるわけではないのですが、29歳、58歳頃に自分が成長し、その課題を見る見方が変わってくることもあるでしょう。同じフィールドでも、その課題自体が変質するのかもしれません。

 

土星がリターンする29歳、58歳になる2年ほど前から、なんらかの変化の兆しを感じる方もあるかも。そのお年頃にさしかかって、なんだかわからないけれども調子が出ないなと思ったら対面鑑定でご相談くださいね。
また、現在トランジット(天空)の土星は魚座を運行中です。魚座、双子座、乙女座、射手座に太陽や月、アセンダントや出生図上の敏感なポイントがある方は、こちらの土星を重く感じている可能性があります。
その場合も、一緒に土星対策を考えてみましょう。

 

傷ついた癒やし手、キロンが示す成長のテーマ

 

こちらのブログでも何回かキロンのことを書いてきました。
キロンは半人半馬のケンタウロス族で医術や芸術に秀でていました。不死の運命に生まれたのですが、誤って猛毒の矢を受け、その苦しみのなかで不死の運命を返上した神話上の存在です。
占星術では「傷ついた癒やし手」と呼ばれ、出生図のキロンは個人の傷やトラウマを示すとされています。

 

基本の占星術で扱う天体と違ってキロンは小惑星なのですが、出生図でほかの天体との関係性が目立ったり、配置的に目立っていたり、ご相談内容がキロンという象徴と関わりが深いといった場合には読ませていただいています(傷やトラウマ、先端医療や尊厳死なども象徴するとされます)。また、キロンが気になりますというご依頼の場合はそれも考慮してリーディングしています。

 

「こういう問題が起こるとすぐつまずいてアイタタタタってなるのは、キロンがここにあるなんですね!」と気づくのは大事です。
たとえば、わたしはキロンが自分自身を象徴する1ハウスにあります。
文章を書くのが仕事の大部分を占めていますし、自己主張や人前に出るのが苦手そうには見えないと思いますが、なぜだか「自分を知る」のが苦手です。こればっかりは誰かが代わりにやってくれないので、この年齢になってもしょっちゅうつまずくところなんですね。(自分を知るために、書く仕事をし占いを学んだとも言えます)

 

自分を知ることが苦手。でもそうしなければならないとき、そこから目をそらしたいと思ってしまうのはそこに傷があるからなんだね、とわかれば、「自分を知る」苦手課題が降ってきたときに、「あ、これは例の1ハウスキロンの課題だな」とわかります。
何か苦手なことに直面して痛みを感じたとき、ああ、自分にはそういう性質があるんだなと認め、自覚するだけでもずいぶん違います
ただ、それだけでは同じところを堂々めぐりしてしまう。といってそんなに簡単に傷や苦手を克服できるわけではないですよね。

 

わたしのおすすめは、すでに起こってしまった「過去の事例」をよく観察し、現状と比較してみることです。
あのときせっかく「自分を知る」チャンスがあったのに、ごまかしてやり過ごしてしまったな、とか。今度は違う形で人から促されてチャンスをもらったのに、また先延ばしにしようとしているな、とか。
すると、自分の進み具合がわかって少しは成長しているな(大して成長はしていないけど、それでも少しだけは、などと)と気づくことができるのではないでしょうか。

 

 

出生図と上手につきあう方法

 

今回は簡単に牡牛座、土星、キロンという例を挙げましたが、ホロスコープにあるさまざまな象徴をひとつの意味に決めつけすぎず、柔軟に読んでいくことが大切です。
ご説明してきたように「困難である」とされる天体配置であっても、その人に用意された成長の機会と捉えることができるのです。
課題を即解決できるわけではありませんがヒントはたくさん用意されていますから、何かで行き詰まっていたり、モヤモヤを感じていたりしたら、ぜひ個人鑑定にお越しくださいね。

 

◎占星術リーディング

 

 

藤井まほ 7月の担当日:

 

7月3日(水)、13日(土)、17日(水)

 

(7月末から8月にかけて親族のサポートのためお休みをいただく予定があり、8月の鑑定日は未定です。決まり次第お知らせします)

 

長めの占星術セッションは3日前までにご予約くださいませ。
ご予約期限を過ぎてしまったら、メールで空き枠をお問い合わせください
「ホラリーとタロット」「ご縁トリートメントシンプルコース」であれば、当日までご予約が可能です。

 

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『占い師が考える自己成長のヒント』~2024年7月のブログテーマ~

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