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2023/04/30
占い師は占いをこう使う
こんにちは。第三の眼代々木店、西洋占星術師/タロティストの藤井まほです。
占い師をしていると「自分のことも占うんですか?」とよく訊かれます。
その答えは占い師によって異なると思うのですが、わたしは自分のことを占うほうだと思います。
とはいえ、もしこの質問の意味が「占いで自分の未来を予知できますか」ならば、多くの占い師は「う~ん、どうでしょう? 程度によりますね」と答えるんじゃないでしょうか。
>「占い師は自分のことを占うんですか?」という質問へのお答え ~2023年5月のブログテーマ~
自己分析ツールとして占星術を使っています
占いの場には相談者と占い師がいて、自分で自分が占う場合は相談者=占い師ですが、占いって、相談者が自分に近いほど先入観や欲や私情や希望が混じりやすいんですね。すると、占いの結果が混濁してしまいがちです。
よりクリアな結果を求めるなら、占い師も第三者に占ってもらったほうがいいのではとわたしは考えているのですが。
それでもわたしが「自分のために占いを使う」のは、「(特に迷っているときに)ベターな選択肢を問うため」と、「自己分析ツールとして」です。
選択肢に関しては、「問うけれど最終的に選ぶのは自分」という意味では占いユーザーの皆さんとなんら変わりがないですね。
そこで今日は、「自己分析ツール」としての占いについて書いてみます。
自己イメージと相手からの評価のずれはどこから来るのか
学生時代からの友人に、占いをリピートしてくれている女性がいます。
同じ学部で、同じ第二外国語のクラス、同じ学年。入学当初からの縁が続いているのは、最初からなんとなく馬が合ったのでしょう。
先日、久しぶりにほかの友人も交えて会食したおりのこと。
わたしが自分の占い師としてのスタンスを「煽り系、背中を押す系かなぁ。人によっては暑苦しく感じるかも……」と自己分析したところ、彼女から「違うと思う。まほはどっちかというと冷静で客観的な占い師じゃない?」と別のことを言われたのです。
そう言われてピピッときたのは、わたしの出生図にある星の配置でした。
出生図にある、水星と火星のスクエア(90度という葛藤的な角度をなす配置)。
水星はことば。射手座(火地風水では火のエレメント)にあって理想が高く熱い。
火星はアクション。乙女座(地のエレメント)にあって沈着でそこまで熱くならない。
このふたつが葛藤的な配置にあって自分のなかで統合できないでいるというのが、わたしの自覚と友人の印象との差になったのかなという気がしました(もちろん、統合しなければならないわけでもないんですが)。
スクエアという配置は折り合わない、ぐるぐるしちゃう、もしくは二面性をもたらしている、といった形で表れやすいんですね。
先日の会話を自分なりに振り返ると、自分では占いの現場や鑑定書で水星の「射手座的側面」を立てているつもりだけれども、占われている側からすると火星の「乙女座的側面」のほうが目立つらしいのです。
仕事でも使っている火星水星スクエア
さらに遡って考えると、ライティングというもう一つの仕事では、出生図でいえば水星に火星がツッコミを入れる芸風(?)でやってきた気がします。
射手座の水星は手元の箱に納まりきらないほどの情報を扱いきれず、とても長いストーリーに仕立てます。紙媒体の仕事の場合、ページ数という限度があるので原稿の長さは厳密に指定されていることが多く、たいてい規定の文字数から溢れてしまいます(射手座だけに「お笑い」要素が入り込んで長くなりがち)。
そこで、刃物や切断を象徴する火星の登場! 乙女座だけに職務に忠実、真面目です。水星が長々しく綴った思いの丈を容赦なく縮め、不要なところを削除し、大胆に短くすることに身を捧げます。
ライターになる前、出版社に編集者として勤めていた頃からこの乙女火星をよく使っていたと思います。
もちろん編集作業には火星力だけあればいいというものではなく、企画を立てる、構想する、妄想する、調整するといった面では別の天体の力を使うでしょう。
ただ、少なくとも仕事の実務的なレベルではこの火星水星スクエアをかなり多用してきた気がします。
自己分析ツールとしての使い方例
さっきの友人の話に戻すと……。
彼女は長年プライベートでもわたしのことを知っているので、逆に「占い師のときの、この人はこう」と見極めてくれていると思います。
自分では煽り系と思っていたのに、クライアントとしての彼女には冷静と思われているというギャップが星の配置ではどうなっているのか再確認するのに、占星術は使えます。
わかったからどうなの?と思われるかもしれないので、具体的な「使い方」の例を書いてみましょう。
1)「煽り系」と思い込んでいた自己イメージを修正できる
2)足りないと思い込んでいた「冷静さ」をむやみにプラスしようとしなくてよくなる(もう足りている!)
3)両面を持ち合わせる占い師、と自分を打ち出せるようになる
おまけ)なんだかんだで、これでオッケーではないかという気分になる(笑)
このあたり、人によって感じることには幅がありそうですが、現実の自分と出生図の配置のふたつを見比べることでわかってくることはたくさんあります。
こんなとき、星読みというツールは使える!
出生図の配置は一生変わりませんが、「自分」は流動的で不確かなものですよね?
ときどき「自分」がわからなくなってしまったときに、出生図にちらっと目をやると「あっそうだった、そうだった」と思い出したり、再認識できたりすることは多いと思います。
とはいえ、一つ間違えてはいけないのは出生図がその人の人生を決めているとは言えないことです。
毎日ごはんを食べて泣いて笑って生きている現実のわたしたちが先にあり、ときおり目をやるといいのが出生図、という感じでしょうか。
現実の、日々成長/加齢する肉体としての、あるいは変わりやすい心をもつ「自分」が自分でもわからなくなったとき。
別のほうに目を転じると、こだわりがほどけたり、軌道修正のきっかけが得られたりします。
目が疲れたとき、空を見上げたり、遠くの木々を眺めると癒やされるようなものかもしれませんね。
なんとなく「おかしいな」「違うんじゃないか」と疑問を感じたら、出生図の星を読んでみませんか?
なんらかのヒントが手に入るでしょう。
5月の藤井まほの担当日:
3日(水・祝)、10日(水)、13日(土)、17日(水)、24日(水)
都合により、31日(水)はお休みをいただきます。
60分以上の長い占星術リーディングは3日前までにご予約くださいませ。
★当日の空き枠確認はメールでどうぞ fujii.maho@daisannomeドットbiz
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