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2023/01/19

2023年は「戦車」の年?

こんにちは。第三の眼代々木店、西洋占星術師/タロティストの藤井まほです。

毎年12月ごろになるとあちこちで「来年は〇〇の年」というフレーズを目にしますね。
2023年の干支である卯や癸卯はみなさんご存じでしょう。ちなみに東洋の暦では新年は旧正月、あるいは立春から始まりますから、2023年1月現在はまだ寅年なのだそうです。

そんななかで一瞬「?」と思わされたのは「2023年は戦車の年」というタロティストによる記事のタイトルでした。戦車ってロシアとウクライナ? うん? ちょっと考えて、あっそうか!と。

★なぜ戦車の年なのか

2023の数字をバラして足していくと、2+0+2+3=7 で「7」という数字が導き出されます。数秘術の方法ですね。
7はタロットカードでは「戦車」のカード。
だから2023年は戦車の年。なるほど。
(2023はグレゴリオ暦の年号ですから、戦車のテーマは1月1日からスタートしていると考えていいでしょう)

★戦車ってどんな乗り物?

さて。では戦車の年は、どんな年になりそうでしょうか?
(画像は手持ちのデッキで、左がウェイト/スミス版、右側はタロットレーナン)

戦車というとわたしたちはタンクだと思いがちですが、伝統的にタロットに描かれているのは神々や王族の乗り物であるチャリオット(馬車)や輿(現代でもローマ教皇の乗り物として見られますね)のモチーフ、あるいはテーマパークやパレードで見られる山車(フロート)とも言われます。
移動手段と言っても、神話的、象徴的な乗り物と言えるでしょう。

それを踏まえると、このカードはタンクに乗って進軍?!というよりは、「進もう、移動しようとする意志」そのものをテーマにしているようにも思えます。
戦車のカードの乗り物はしばしば正面から描かれていて「本当にこれ動くんかいな?進むんかいな?」と疑念を抱かせます。そもそもこの乗り物、どっちに進むの?(笑)

★2023年のテーマは「自己と出会うために進むこと。移行すること」

戦車の年のテーマは「進むこと」「移行」、お題は「進みますか?( やめますか?)」。
その前提として進む方向性の見定めが重要になってくるのではないかと思います。
進むべき方向や目的地が決まれば、自ずと動き始めるというカードでもあります。

 

タロットは多様な解釈の仕方があるので、こういう意味と決めつけることはできません。
そんな多様な読み方のなかに、大アルカナ22枚を個人の(魂の)成長物語としても読めるというのをお聞きになったことがあるかもしれませんね。
その読み方で行くと戦車のカードは、これから成長していく「若い王の出発」と見られています。
彼はどこに向かうのか。

 

大アルカナ22枚の絵柄をユングによる元型(アーキタイプ)論と紐付けた『ユングとタロット 元型の旅』の著者サリー・ニコルズの見方では、若き王は自分自身を知る旅に赴くところ
なぜかというと、旅の途上で出会う見知らぬ世界や障害となるものが、若き王自身も自覚していなかったポテンシャルや限界を知らしめてくれるから。

 

旅に出なければ自分に出会わないというわけです。
(画像はサリー・ニコルズの著書。翻訳も出版されています)

★「戦車」を2023年の星の動きと合わせて読んでみると

今年のお題は「進みますか?( やめますか?)」ですが、戦車の年である以上後戻りすることはならなくて、わたしたちはどこかに向かわなければならないようです。

 

先日の記事に書いたように、3月には天体の星座移動がいくつかあってわたしたちはそれぞれの形で大きな転換期を迎えることになりそうなんですよね。

3月の転換期までの星読みはこちらの記事で

その中で3月に水瓶座に入るとお伝えした冥王星は、6月に再び山羊座に戻ってしまいます
進むと選んだ方向がしっくりくるのかどうか、その頃にもう一度仕切り直しが入るかもしれません。

 

また、この不思議な形の「2頭立て戦車」で前進するには、2頭の馬をうまく操縦することが求められます。
マルセイユ版など一部のデッキでは2頭の馬は赤と青に塗られ、それぞれ本能と理性を象徴するともされています。
本能と理性、主観と客観などのバランスをとる力量も試されそうですね。

★あなたは今年、どちらに向かって進んでいくのでしょう?

藤井まほの占星術リーディングでは、2023年にあなたが動くべきタイミングや課題となるテーマを星の動きと絡めてお伝えします
すでに今年の目標を設定したあなた、何かやってみたいと思っている方、3月ごろに大きな転機を迎えそうな方、何となく見通しが立たなくて気になる方……
2023年を見通すために、星読みのセッションを受けてみませんか?

1月~2月の担当日:

1月25日(水)、29日(日)

2月1日(水)、8日(水)、11日(土・祝)、15日(水)、22日(水)

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